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2004-09-13 平成16年第3回定例会(第5日) 名簿
2004-09-13 平成16年第3回定例会(第5日) 本文

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  1. 古賀市議会 2004-09-13
    2004-09-13 平成16年第3回定例会(第5日) 本文


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    2004年09月13日:平成16年第3回定例会(第5日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                        〔出席議員20名〕 ◯議長(小山 利幸君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────    日程第1.諸報告 2 ◯議長(小山 利幸君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  説明のため、地方自治法第121条の規定により出席を求めておりますのは、監査委員を除き初日のとおりであります。  なお、本日市長から、第83号議案平成16年度古賀市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)が追加提出されております。  以上で諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────    日程第2.一般質問 3 ◯議長(小山 利幸君) 日程第2、一般質問を行います。  順次、質問を許します。松島岩太君。                       〔松島議員 登壇〕 4 ◯議員(8番 松島 岩太君) おはようございます。私はことし、古賀市の少年の船で2年連続、3回目の団長をさせていただきました。特にことしは、沖縄で台風に見舞われ、何カ月もかけてつくった計画が全く白紙になり、精も根も尽き果てた中で、本当に貴重な経験をさせていただきました。何度も何度も私自身の心が折れそうになったとき、救ってくれたのは子どもたちでした。少年の船にかかわって感じることは、もしかしたら私に子どもがいないせいかもしれませんが、率直に言って、子どもたちがかわいいということです。もともと私は、どちらかというと子どもが苦手でした。その私が、こんなにも子どもたちのことをかわいいと感じるのは、正直言って自分でも意外です。入学式や卒業式、時には町の中で、子どもたちの、「あ、団長だ」という声を聞くと、本当に子どもたちのことをいとおしく思います。  よく、子どもは国の宝だと言います。今私は、心から本当にそう思います。古賀の子どもたちは、古賀の宝です。このかけがえのない宝物を、私たちは必死になって育てる必要があると思います。子どもたち、その一人一人の輝きが増すがどうか、私たち大人の責任であり、私たち大人一人一人の問題です。私たち大人は、もっと必死にならなくてはいけないのではないかと思います。私たち大人が、もっと子どもたちの将来に願いを持たなければならないと思います。必死になって、髪を振り乱して、歯を食いしばって、子どもたちの今だけではなく、子どもたちの将来を考える必要があると考えます。教育こそ国家の一大事という視点を肝に銘じ、通告に従いまして一般質問を行います。  1、現在、古賀市にどれぐらいの不登校児童がいますか。2、不登校児童は、増加、減少、どちらの傾向にありますか。3、不登校の原因についてどのように理解されていますか。4、不登校児童に対しどのような取り組みをしていますか。5、今後、どのような取り組みを考えていますか。6、そもそも、どこに問題があると考えていますか。  以上6点、答弁を求めます。 5 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。
                          〔教育長 荒木 隆君登壇〕 6 ◯教育長(荒木  隆君) おはようございます。松島議員の不登校問題に関する御質問にお答えいたします。  1点目の、古賀市内の不登校の子どもの数でございますが、不登校の定義は、年間30日以上の長期欠席者で、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にある者とされています。その不登校の数は、7月末現在、小学生4名、中学生19名で、総計23名となっており、昨年度の同月と比較して11名の減となっております。  2点目。不登校児童生徒の数の推移でございますが、平成12年度は総計32名、平成13年度は総計52名、平成14年度は総計51名、平成15年度は総計62名となっており、昨年度までは、残念ながら増加の傾向にあると言わざるを得ません。  3点目の、不登校の原因についてでございますが、不登校の実態や背景、要因などは一様でなく、むしろ一層複雑化、多様化しております。各学校の月例報告書から、中学校は「登校の意思はあるが、体の不調を訴えて登校できない(不安などの情緒的混乱)」が最も多く、次は「無気力で学習意欲に乏しい」、また「友人関係や教師との人間関係など(学校生活上の影響)」が不登校の主な理由となっております。小学生の場合は、「何となく登校せず、欠席を繰り返す」が最も多く、次は「不安など情緒的混乱」が不登校の理由として挙げられております。  4点目の、不登校児童生徒への取り組みでございます。不登校への対応は、学級担任一人に任せっきりにすることなく、組織的に取り組むことが重要であり、各学校では校長のリーダーシップのもと、不登校対策委員会を中心に指導体制を整備しております。また、不登校の具体的対応は、その児童生徒の状況等により異なりますので、不登校対策委員会で個別の指導、支援計画を作成し、マンツーマン方式で家庭訪問をして、本人や保護者と会ったり、電話や関係機関と連携したりして、不登校児童生徒への対応をしております。  教育委員会としましては、適応指導教室「あすなろ」で不登校児童生徒に対し、興味、関心及び能力に応じた弾力的な指導及び相談事業を行っております。また、スクールカウンセラーヤングアドバイザーの活用も図っております。ひきこもりの児童生徒については、県のSSN事業スクーリングサポートネットワークと呼んでおりますが、を活用したいと考えております。  5点目。今後の取り組みでございますが、学校には、不登校の兆候をできるだけ早い段階で察知し、早期対応によって不登校を未然防止するという予防的な教育相談体制づくりや、関係機関との連携や協力体制づくりを確立するよう指導しております。その1つとして、小中の連携による未然防止の取り組みも進めたいと考えております。また、学校における取り組みが効果的に行われるよう、本年度、適応指導教室の整備充実を図っており、今後さらに、学校教育課を中心に、学校、適応指導教室少年センター等が共働して、不登校の解消に向け効果を上げる方策を検討してまいります。  6点目の、不登校問題の背景といったことでございますが、文部科学省の調査結果では、2003年度の不登校児童生徒数は、全国で12万6,212人で、全児童生徒に占める割合は1.15%であり、国、県を挙げてこの問題の解決に向けて取り組んでいるところです。ちなみに古賀市の割合は、1.06%となっております。  その原因についてはさまざまに論じられておりますが、直接的には、子どもたち対人関係がうまくできないとか、忍耐力が身についていない等が指摘できます。また、学校に行かなければならないという義務感や、学校へ行かないことに対する心理的負担感が薄れている傾向もあります。その背景として、核家族化の問題や、自然体験社会体験の不足があり、一方で、学校や教師がこれらの子どもたちの実態や社会の変化に対応できていないことが挙げられると思います。この問題は、今日の教育界の最も大きな課題の1つであり、豊かな社会における教育の難しさが色濃くあらわれている問題であると考えております。 7 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 8 ◯議員(8番 松島 岩太君) 順次、質問を続けていきたいと思います。  古賀市における不登校児童の増減の傾向がどちらにあるのかという質問の中で、現在は、前年度同月比で11名の減というお話ですけれども、基本的には32名、52名、51名、62名と増加の傾向にある。今教育長も言われたように、不登校児童の定義という中で、もちろん定義づけられているんですけれども、それを定義づけられていない部分としての、潜在的な人数、不登校予備軍というのを考えたときに、古賀市においても、もちろんこれ全国においてもそうなんだろうと思うんですけれども、恐らく、まだまだ、確かに定義の中では少し、全国的にも横ばいになった。例えば、古賀市の中では少し減少傾向にあるというお話ですけれども、潜在的な人数、その不登校予備軍を含めると、恐らく増加の傾向にまだまだあるのではないかというふうに推察します。少なくとも児童数との比率、パーセンテージだけを見ると、間違いなく増加の傾向にあるというふうにまだ考えているんですけれども、見解をお伺いしておきたいと思います。  答弁を求めます。 9 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。 10 ◯教育長(荒木  隆君) 最近の新聞報道で一番新しいといいますか、統計が発表されておりましたが、不登校については横ばいないしは微減ということでございまして、むしろ校内暴力等の増加が心配だというような論調であったと思います。古賀市の場合、昨年度までは確かに、先ほど答弁申し上げましたようにふえてきておりますが、ことしは減るのではないかと私たちは期待しております。 11 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 12 ◯議員(8番 松島 岩太君) 私も、当然減ってほしいと正直に思っています。ただ、不登校児童の定義の中に、例えば保健室登校であったりとか、そういうような部分は、現状では含まれていない中で、少なくともその潜在的な人数というのは、まだまだ減少傾向にあるのではないというふうに、私の方は思います。  不登校の原因を探るということが非常に難しいということは、私も十分理解できます。それぞれの児童は、顔も形も違うし、性格や育った環境も違う。不登校の原因が単純なものも、これはあるんでしょうけれども、先ほど教育長が言われたように、複雑な要因が絡み合って、そういうような児童もいらっしゃる。その原因を聞きとめたとしても、その原因と不登校の因果関係を検証することは、実は非常に難しいし、事実上不可能ではないか。  もともと人間は、分類分けが好きな生き物だというふうに私は考えます。逆に言うと、人間は生理学的な限界から、分類分けをしないと物事を把握できないから、分類分けをしたがるんだというふうに思います。ただ、恋愛の例えば愛情診断みたいなもの、そういうものの分類分けというのは許せても、不登校児童の原因からなる分類というのは、気休めになっても、実は何の実益もないのではないかというふうに私は考えます。ましてや、不登校児童の分類によるその対処法みたいなものは、害はあっても、私は何もいいことはないというふうに考えます。  私は、不登校の原因を把握することは不可能に近いし、その原因からなる分類化とかグループ分けみたいなものも非常に疑わしいというふうに思っています。それでも、実は昨今、本屋の前にはその手の本が氾濫しているし、また多くの人が、この子にはこのように接した方がいいとか、あの子にはこのような取り組みが必要だと、そういう話が平然と語られているような気がします。教育長はこのような状況、つまりは、あえて言えば、不登校の原因依存型対応マニュアル論みたいな、そういうものがちまたに横行しているような気がするんですけれども、このような状況をどのように理解されますか。答弁を求めます。 13 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。 14 ◯教育長(荒木  隆君) 今御指摘のように、非常に難しい問題でございまして、これがきちっと分類できれば、対症療法といいますか、対策もとれるだろうと思います。  それで、ちょっとお話し申し上げますと、一時、不登校はだれでも起こるし、不登校については、子どもが行く気になるまでそっとしてやらなきゃいけないということで、家庭も学校もはたからじっと、子どもの意欲が出てくるまで見守るという姿勢でいたんですが、こういった分類の中で、そうじゃない子もいると。とくにかく強く指導して、やっぱり引っ張ってでも学校に連れてきて、それで登校するようになる子どももいるということが出てまいりまして、こういった分類で子ども一人一人を分析することで、そういった面も出てきているわけです。ですから、あながちこれが無益であるということにはならないとは思うんですが。  ただ、そうしながらですね、非常にまた、間違うと、今度は逆にひきもってしまうということがありまして、まあ、最初に戻りますが、非常に難しいなということは感じております。ただ、先ほど出ていました、遊び非行型の不登校というのもあるわけでして、こういった子どもには、やはり、かなり強い積極的な指導も効果があるということは出てきております、したがって原因をきちっと、学校の方も、これとこれで、これは、この子はこのタイプ、これは、この子はこのタイプというふうに分けるということはかなり難しくて、幾つかの原因を重ねて書いてきているというような状況もあります。 15 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 16 ◯議員(8番 松島 岩太君) 以前、同僚議員一般質問の中で質問されたときに、結局、国の方針そのものも揺れ動いているんだと。こういうようなケースには、以前はそっと見守るというような形を主流に方針として打ち出していたのが、今教育長が言われたように、少し国の方針も変わって、しっかり働きかけをする。私は、実はやっぱり肝心なことが抜けているんだというふうに思っています。マニュアルマニュアル、こういうケースにはこういうふうにする、こういうケースにはこういうふうにするというような話だけをしていると、何か肝心なことが抜け落ちるんではないかというふうに私は思っています。  古賀市の取り組みについてお伺いしたいと思います。古賀市の取り組み先ほど教育長が、るる、いろいろ申し上げられました。私は、結論から申し上げると、間違っていないと思います。間違っていないと思うんですけれども、同時にやっぱり正しくないんじゃないかというのが、私のメッセージです。もし仮に、今までの取り組みが正しいのなら、やっぱり不登校児童は減少しているはずだというふうに思います。まだやっぱり増加の傾向、確かにことし11名の減と言われてありますが、全体数として、その潜在的なものを含めたときに、まだやっぱり減少の傾向に向かってないんじゃないかというときに、何かがやっぱり正しくないのではないかというふうに私は感じます。確かに、平成11年から取り組みを始められた適応指導教室、平成12年以降充実を図ってきた心の相談室であり、スクールカウンセラーであり、そのどれもが間違っていないと思うんですけれども、何かが正しくないのではないかというふうな感想を持っています。  これからの今後の取り組みとして、さらに小中学校の連携を深める、それから当然いろんな形で早期対応をいていくんだ、いろんな形で共働しながら対応していくんだ、それでも難しいという、私も難しいことよくわかります。ただ、繰り返して申しわけないんですが、今までの取り組みが本当に正しいんだったら、不登校児童はやっぱり減少するはずだと。で、まだやっぱり、減少の傾向に向かっているのか。まだ向かっていないのではないか、そういうふうに考えたときに、何か、何かが足りないような、何か核心の部分、そういうものが何かが足りないんではないかというふうに思うんですけれども、もう1度教育長の答弁を求めておきたいと思います。 17 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。 18 ◯教育長(荒木  隆君) 確かに、松島議員も難しいということを繰り返しおっしゃりながらの御質問です。私も難しいというお答えを最初に申し上げておきたいんですが、要するに不登校になってからの対応というのは、適応指導教室にしても、不登校の子どもを何とかほかの子どもと同じように学習させたり、遊ばせたりということで、将来的には学校へ適応させようということなんですが、なかなかこれは学校へ戻らない状況があります。したがって、先ほど小中連携と言いましたのは、小学校のときにかなり不登校の兆候があると最近言われております。つまり、続けて休むのではないけれど、ぽつぽつと休みが多い子どもについて、特に注意をして、指導をして、中学に行ったときに、中学校の先生に引き継ぐといったような形が大事なんではないかと思っておりますし、そういったことが1つ、不登校を出さないというか、不登校に一たんなったら、なかなか学校に行かないし、行っても、先ほどおっしゃいましたように、保健室登校のような形でしかならないということ、出さないということを中心に今後やっていかなきゃいけない。  それは不登校の子どもに対する担任とか、対策委員会の学校の中の指導ではなくて、日々接している担任とか教科担任が、もっともっときめ細かくやっぱり子どもを観察して、悩みを聞いたりするような体制が必要だし、場合によっては、先ほどのタイプの1つじゃないですが、担任に対するアレルギーを起こしている子どもがいるわけですので、たくさんの教師と、子どもも選択するような機会を与えるというふうなことが考えられると。それは非常に難しいことで、それほどきめ細かくやってくれというふうなことは学校には指導はしているんですが、これをもう少し、やっぱり今後徹底していって、少しずつではあるけれど、不登校を減らしていくといったようなことに取り組んでいかなきゃならんというふうに考えているところでございます。 19 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 20 ◯議員(8番 松島 岩太君) ここからが本題です。難しいということは十分理解できます。十分理解できるんですが、それは笑えるような状況ではないというふうに、学校に行けない……。私は古賀市の子どもたちに対する願いをしっかり持つ必要があると思います。  冒頭に申し上げましたが、私は古賀の子どもたちがかわいい。かわいくてしようがありません。だからこそたくましく育ってほしい。たくましく生きるために、生きるための知恵を身につけてほしいと本当に思います。子どもたちが大人になったときに、人生ってすばらしいと感じてほしい。すてきな恋愛をしてほしい。感謝する気持ちを忘れないでほしい。多くの仲間をつくってほしいし、たまには愚痴をいったり、くじけたり、それでもまた頑張ろうと思えるような、そんな大人になってほしい。どんな時代になろうとも、次の世代の子どもたちにたくさんの願いを持てるような、そんな大人になってほしいと本当に思います。  今古賀市で取り組んでいることは、不登校児童のケースによって、例えば強く働きかけたり、子どもの自主性に任せてみたり、間違ってはいないのかもしれませんが、どこか大人の願いが含まれていないような気がします。胸に手を当てて、本当に心の奥底からにじみ出てくるような願いを持つ、これが教育の原点ではないかというふうに思います。そして、その願いをそのまま児童に伝える、それが大事なんではないか。今どちらかというと、思いやりや優しさが先行して、それを乗り越える勇気というものを失ってしまってるのではないか。だれに遠慮しているのか。何に遠慮しているのか。それが何のためになるのか。その子のことを本気でかわいいと思っている大人がいる。その大人が、本気でその子に対して願いを持っている。何でその願いを伝えちゃいけないのか。この場合はこのように接した方がいいですよなんて、何で言われなきゃいけないのか。私には、必死さが足りなんじゃないかというような気がします。当たり前のことが当たり前のようにできないような取り組みというのは、間違っていないんだけれど、そこがないと正しくないのではないかというふうに思います。  私の幼いころからの友人に、病院では躁うつの傾向があると診断されている友達がいます。私は、この友人に何でも言います。腹が立てば文句も言うし、だめだなのときは頑張らんかって本気で怒ります。だって友達だから、同じ仲間だから、ちっちゃなときから同じものを見て、同じように夢を語り、同じ時を過ごしてきた。だからこそ、そんな仲間だからこそ腹も立つし、励まし合ったりもする。これが当たり前なんじゃないかというふうに私は思います。よく専門家の人たちは言います。うつの傾向がある人には、頑張れっていう言葉を言っちゃいけないって。もう既に本人は頑張ってるからって。医者が、何かわからないけれど、何で思うこととか言いたいことを止められなきゃいけないのか。どんな権威がある先生だろうと、一般論で語られる必要があるのか。こんな時代だから傷つくときもあるし、たまたまその人だったけど、次は私かもしれないって。だからこそ、やっぱり言わないかんことは言わないかんのではないか。  私は、不登校児童に関しても同じことだというふうに思います。親が子どもに願いを持つというのは当たり前のことだと思います。やっぱり、それを何で言わんのか。先生も一緒だと思います。その児童のことを必死になれば、頭で考えるとか、そんな余裕はないんじゃないか。例えば、高層マンションのベランダに幼い子が登っているとします。とりあえず、何も考えずに助けようとするんじゃないか。頭で何かを考えたり、その子が何を考えているかというのは後回しになるんではないか。もともとそんな余裕なんかないんじゃないか。これが必死になるということではないかというふうに私は考えます。また、子どもは大人のうそというのをすぐ見破るのではないかというふうにも考えます。本気で言っていない言葉や取り繕った言葉は、すぐに見破ってしまうんじゃないかというふうに思います。余裕がある態度や本音じゃないもの、本音で言っていない言葉、肌で感じるんではないか。大人が本気になって伝えようとするメッセージにこそ、私たちが失いかけている教育の意味というのがあるのではないかというふうに考えます。  そこで、教育長にお尋ねいたします。私は、不登校児童にかかわるすべての大人が、その児童に対し願うこと、そしてそれを伝えるという至極当たり前のことを、その当たり前のことをするという必死さ、これが足りないというのが、私は問題なんではないかというふうに考えますが、これを教育長はどのように考えられますか。答弁を求めます。 21 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。 22 ◯教育長(荒木  隆君) 子どもたちがかわいい、古賀市の子どもたちは本当に将来の宝だという思いは、私どもも松島議員に勝るとも劣らないものを持っておりますし、また、それを教育していく責任を持っておりますので、その点は、今後ともいろんな形で指導なり施策を展開していかなきゃいかんと思っております。  御質問の点ですが、不登校の問題について、今、松島議員のお説を伺ったわけですが、今の子どもたちに対する願いと、不登校に対する今のような取り組みというか、もちろんその熱意を持ってというのは大事なんですが、若干違うような気もするわけです。子どもたちをたくましく、厳しく、自立していくように育てるという点については、これは一方では、非常に大事な、今の子どもたちにとって大事なことだと思いますが、いつかもこの議会で答弁申し上げたように、例えば、熱意を持って、おまえ頑張れ、行こうと言ったときに、余計ひきこもる、あるいはリストカットをする、不登校の子どももいるわけでして、ですから、先ほど申し上げたように、そういった熱意は不登校になる前の子どもたち、全体に対しての指導の中でやっていかなきゃいかんだろうというふうに考えているところでございます。とりあえずそういったお答えをさせていただきたいと思います。 23 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 24 ◯議員(8番 松島 岩太君) 願いを持ってほしい、願いを伝えてほしいというのは、どう思うかというのは、そのかかわっている大人たちがどんなふうな願いを持っているかによるんだと思うんですよ。全部が全部、どの不登校児童に対しても、頑張れ、頑張れっていう願いを持っているかどうかって、そうじゃなくて、その子その子によって、かかわっている大人たちがいて、その子に対する願い。例えば、今はこの子は頑張っているから、もう少し、もう少しは、みんなで温かく見守ろうというんだったら、それも1つの願いだと思うんですよ。一律の、全部頑張れ頑張れって言ってるんじゃなくて、ちゃんとその子に向かい合って、その子に願いを持って、そういうことをきちんとやっぱりその児童に伝えなきゃいけないんじゃないか。こういうところからまずは始まってほしいというふうに私は思います。  今、社会全体が少し疲れているんだというふうに私は思います。で、どうしたらいいかわからない。かかわるときに何て言葉を発していいのかわからない、関係者のすべてが悩んでいる。当事者も含めて、すべての人がどうしていいかわからないという状態にあるということは、もう十分にお察しします。その痛みを十分お察しした上で、だからこそ、希望とか願いとかが必要なんではないかというふうに思います。当事者本人はもちろん、保護者の方々、学校の皆さん、皆さんが悩まれていることというのは十分に、十分にお察しします。それでも、学校の先生は勇気を持って、保護者に対していろんなことを指導する必要があるのではないかというふうに思います。  とても大変なことというのは十分理解できます。学校の先生本人が悩んでいるのに、しかも、確固たる対策がない。保護者の、本当にどうしていいかわからないという悩みも十分理解した上で、それでも児童に保護者の願いというのを伝えなさいと指導するのは、非常に酷なことだというのは私も理解できます。それでも、それが学校の先生の仕事であるし、それを統括する教育長の仕事だというふうに私は思います。もう少し言うと、それが公務員の仕事であるというふうに私は考えます。古賀に住む皆さんからお金をいただいて、教育のことは頼んだぞって言われている、学校教育に携わる人間の仕事なんではないかというふうに思います。  私は、この質問をするのにすごく悩みました。関係者の御苦労、悩み、無力感、その痛み、私なりに理解した上で、それでも私は勇気を持って言わなければいけないと信じています。私は、古賀市の皆さんに、古賀のことは頼んだぞと言われているんだから、私は勇気を持って言いたいと思います。古賀市に住まれている皆さんに、子どもたちに対し願いを持ってほしい。保護者の方には、それでも子どもたちに願いを持ってほしい。学校の先生は、子どもたちに願いを持つと同時に、保護者の方々へ、保護者の方々が心から願うその願いを、子どもたちに伝えるように指導してほしい。もし保護者が、行き過ぎた放任主義やネグレクトの傾向がある場合、しっかり子どもに対し願いを持つように指導もしてほしい。そして教育長は学校の先生たちに、保護者の方々に対し指導するよう、そのように指導してほしいというふうに私は考えますが、教育長のお考えをお伺いしておきたいと思います。 25 ◯議長(小山 利幸君) 教育長。 26 ◯教育長(荒木  隆君) 確かに、大人の市民が子どもに対して持っている思いを子どもたちに伝えていく、これは学校でも大変大事な仕事だろうというふうに思っておりますし、教師に対してそういったことを、もっと親の、あるいは子どもたちに対する期待というものを熱く子どもたちに伝えていくということについては、学校長を通じていろんな場面で、また指導はしていきたいと考えているところでございます。  この不登校ということに関して問題を考えますと、最後のところでお答えしましたように、やっぱり子どもたちが育ってきた環境が非常に大きく変わっているというところが、非常に私たちは問題にしておりまして、ただ、今の子ども、そういうことですぐ効果が上がるというふうにはなかなか考えづらいんですが、長い目で見たときに、例えば社交性、対人関係をきちっと保てるような体験、あるいは自然体験、大人との関係あるいは異年齢の関係をもっとしっかりつくっていくといったことに関しては、私は最初から、地域ぐるみで教育をお願いしたい、地域で子どもたちを育てるという意識でやってほしいということをずっと言ってまいりましたが、そういったこと。  その中でやっぱり、地域も子どもに対して熱くやっぱり語らなきゃいけないし、一緒に子どもたちと遊んでいただき、子どもたちを指導していただかなきゃいかんというふうに思っておりますし、そういった体験。それから自然体験。自然の中でいろんな、特に生命の問題、自然に対する畏敬の念というふうなものを持っていくようなことは、やっぱり地域中心にやっていただかなきゃいかんだろうと。学校もそういったものを取り入れながらやっていくということで、私たちは、やっぱり子どもたちを将来的にどういうふうに育てていくか、現在のいろんな問題の中から探りながらやっているつもりでございます。松島議員がおっしゃったことについては、またいろんな折に、学校に対しては伝えていきたいというふうには考えております。 27 ◯議長(小山 利幸君) 松島君。 28 ◯議員(8番 松島 岩太君) 思いが伝わっていることも十分理解できるし、現場では、不登校児童に対する対応というのは、こうやって総括的に議論するようなものでもなく、その場その場で、やっぱり必死な対応をされてあるということは十分、十分理解できます。それでも私は、不登校児童に、それでもやっぱり学校に行ってほしいという願いを持っています。もともと学校はそんなに楽しいものでもないし、おもしろいものでもないのかもしれません。不登校児童にとって、もしかしたら、学校は地獄なのかもしれません。それでも、学校に行ってほしいという願いを持っています。つまらないもの、楽しくないものの中に、ほんの少しの楽しいものを探す。そういう力を身につけてほしい。地獄の中に、クモの糸を探す知恵を身につけてほしい。苦しいけれど、乗り越える喜びを知ってほしい。頑張っても、頑張っても、できないことがある。そういうことを受け入れられる勇気を身につけてほしい。だからこそ、夢や希望を持って、そういうことが大事なんだということを、やっぱり体感してほしい。  学校の先生にも、私は願いがあります。現場が一生懸命やっているということは十分理解できます。それでも、不登校児童を1人でもいいから減らしてほしい。学校を地獄と思う児童を1人でも減らしてほしい。地獄を少しでも減らしてほしい。できれば、学校に来て1つでも2つでも楽しいなと思えるような、そんな子どもをふやしてほしい。心を鬼にして言うと、それが先生の仕事です。それが、国民すべての願いであり、義務教育の意味であり、公務員の宿命だというふうに私は考えます。この願いによって、何が変わるかというのは私にもよくわかりません。だが、それでも、これが教育なんだというふうに私は思います。  子どもは親の背中を見て育つということがもし本当なら、大人が必死になっているその姿から何かを学ぶんではないか。それらのことをもう1度、十分確認し、それから古賀市が取り組む取り組み、そういうことは、今やられていることというのは十分必要なことだし、今やられていることというのは決して間違っているわけじゃないし、特にそういう意味では、学校の先生たちに負担もかかる。そういう意味では、学校の先生たちに対するケアの充実というのは、やっぱり必要なことだというふうに私も思います。  本当であれば、ここでもう1回、教育長に最後、不登校児童、これからどうするのか、どんなふうに取り組んでいくのかという話を聞こうというふうに思っていました。だけど、ある程度、思いの方は通じているし、少なくとも不登校児童は減らしていってほしいという思いは十分に伝わったというふうに思います。  私が不登校の問題を取り上げたのは、少年の船に乗りたくないという1人の中学生に出会ったのがきっかけです。何度も向かい合って、一緒に行こうよ、頑張ろうよと言っても、顔も上げてくれませんでした。保護者の方に会い、話を聞いてみると、小学校のときは不登校だったと。今は中学校に通っているというお話でした。何度もスタッフが家に通い、それこそ必死になって、必死になって声をかけました。保護者の方に何度も会い、何度も励ましてくれって、必死になってお願いしました。結果として、それでもその中学生は船に乗ることはありませんでした。私は悔しい。もう悔しくて、悔しくて仕方がありません。もう少し時間があったら、もう少し保護者の方が後押ししてくれたら。それでもだめだったかもしれません。それでも悔しい。  沖縄の台風のすごさを見せてやりたかった。船酔いがどれほどすごいものか見せてあげたかった。仲間と力を合わすことがどれほど楽しいか体感させてやりたかったし、困難を乗り越えた感動という、その達成感を味わわせてやりたかった。参加しなきゃだめなんです。不参加じゃ何もしてやれない。1人の子どもの輝きが増すかどうかという、その可能性を奪ってしまった自分自身にも腹が立つ。心の底から、その子どもがかわいそうだというふうに思います。不登校はだめです。不登校だけはやめてほしい。これが私の願いです。  最後に、教育に携わる方々にも申し上げておきたい。今教育を取り巻く環境は非常に厳しいし、教師に対する保護者や世間の目は厳しい。冷たい。現場は制度、制度でがんじがらめになっている。不登校やいじめの問題はますます悪化し、給料の割りにはすごく忙しい。だけど、それでも私は、人を育てるということはすばらしい、人を育てるという職業はほかの仕事にはない立派な職業だというふうに私は思います。教育に携わる方に、古賀市の子どもたちのことをくれぐれも、くれぐれもよろしくお願いして、私の一般質問を終わります。             ……………………………………………………………………………… 29 ◯議長(小山 利幸君) 次に、前野早月君。                       〔前野議員 登壇〕 30 ◯議員(4番 前野 早月君) おはようございます。議席番号4番、ごみ並びに古賀清掃工場担当、前野早月です。通告に従い一般質問をいたします。  いまだに余韻の残るアテネオリンピックでは、日本選手が大活躍、頑張れ、日本と声を枯らした方も多かったと思います。そして、たくさんの場面で、メダルより大切なもの、価値あるものがある。ナンバーワンよりオンリーワンと教えられた大会でもありました。  しかし、60年以上前、オリンピックで活躍したと同じ多くの若者が、戦争で死んでいった事実を忘れることはできません。私を含め、戦争を知らない世代がふえ、戦争の悲惨さを語り継ぐ人が亡くなる中で、非戦、平和を願う声がかき消され、戦争への道に進むのではないかと、子どもたちの未来が心配でなりません。  清掃工場問題から議員という立場を与えていただき、昨年は自衛隊のイラク派兵反対の意見書に賛成しました。庁舎の前には、「非核恒久平和宣言都市」の看板も見えます。広島に続き長崎と、平和を祈る8月が過ぎ、子どもたちの未来に希望がつながるよう微力を尽くしたいと気持ちを新たにしております。  それでは、今回も2件の質問をいたします。  1件目は、舞の里多目的ふれあい施設用地の今後の活用について。この土地は公団が所有していた幼稚園用地が、幼稚園立地がなくなり、市が舞いの里多目的ふれあい用地として都市開発公社に先行取得を依頼して買い取った土地であります。保育所建設が中止になり、今後の土地活用について原点に戻ったと考えます。  1、先行取得を依頼したのはいつか。  2、先行取得の目的と施設内容はどのようなものであったか。  3、保育所用地としての計画がつくられたのはいつか。目的の変更は公社に申し出たのか。  4、今後の活用についての考え方は。  2件目は、古賀清掃工場の安全管理とコストの適正化のために。百聞は一見にしかず。7月に初めてダイオキシン連続監視装置を設置した所沢の東部クリーンセンターの視察に行ってきました。日本一の施設をつくったと自負していますという職員の言葉と、設置のきっかけが反対住民との話し合いからとの説明に、勇気と希望をもらって帰ってきました。同じ7月には、焼却、埋め立てが健康被害、資源損失、環境破壊、財政圧迫につながると、日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言をした徳島県上勝町の笠松町長の講演を聞く機会を得ました。そこで質問いたします。  1、監視装置についての調査、研究はどこまで進んでいますか。  2、清掃工場のコストの適正化につながるとの評価についての見解は。  3、ゼロ・ウェイストの方向性について、どのように思われますか。  以上、市長に答弁を求めます。よろしくお願いいたします。 31 ◯議長(小山 利幸君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 32 ◯市長(中村 隆象君) 前野議員の御質問、まずは、舞の里多目的ふれあい施設用地についてお答えいたします。  第1点目の、先行取得を依頼した時期につきましては、(仮称)舞の里多目的ふれあい施設整備事業用地として、平成11年10月13日、古賀市土地開発公社に先行取得を依頼しております。  第2点目の、先行取得の目的と施設内容についてお答えいたします。当該施設の構想は、子育て支援及び高齢者対策として活用できる複合施設を整備する方向で計画したものであります。  第3点目の、保育所用地としての計画がつくられた時期及び目的の変更を公社に申し出たかどうかについて、お答えいたします。舞の里への保育所新設計画については、平成13年5月29日に決裁いたしました保育所再編計画によるものであり、古賀市土地開発公社が所有する当該用地へ保育所を新設する計画を公社事務局に事前協議を行いましたのは、平成13年10月5日でございますが、これは目的の変更ではございません。  第4点目の、当該用地の活用については、世代間交流を視野に入れた子育て支援施設として保育所建設を予定しておりましたが、平成16年6月議会の一般質問において、舞の里への保育所建設を中止した理由としてお答えしておりますように、舞の里4丁目及び5丁目に在住する63%相当に当たる地域住民の方々が、車両通行による学童等の安全確保の懸念から、適地ではないとの判断をされております。したがいまして、当該用地については売却の方向で検討いたしております。  次に、古賀清掃工場の安全管理とコストの適正化のために、についてお答えいたします。  その前に、一言お断りいたします。御承知のように、私は玄界環境組合の組合長も兼務いたしておりますことから、ともすれば、この場を組合議会と勘違いして、古賀市長としての立場を逸脱したような答弁になることが過去にございまして、反省をいたしております。今後は、あくまで古賀市長としての答弁に努めたいと思いますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。  第1点目の、監視装置についての調査、研究はどこまで進んでいるかについてお答えいたします。ダイオキシン連続監視装置につきましては、6月議会で、玄界環境組合では、リアルタイムに測定できる装置が開発され、かつJIS規格等、国の法律で認められた場合には導入に向けた検討を行うとの回答があったことから、本市としてはその推移を見守りたいと答弁いたしております。なお、本市におきましても、ダイオキシン類関連の講演会に参加し、調査、研究は行っておりますし、本年7月30日には、玄界環境組合と一緒に市の職員が、連続装置を設置している千葉県の流山市の処理施設を視察したところでございます。  第2点目の、監視装置が清掃工場のコストの適正化につながるとの評価についてはどのように考えるかについてお答えいたします。この点につきましては、玄界環境組合古賀清掃工場の事務事項でございますので、詳細な資料等を持ち合わせておらず、回答できません。ただ、清掃工場の運営等のコストの適正化は当然のことでございますので、今後とも調査、研究についての要請は行っていきたいと考えております。  第3点目の、上勝町の町長が目指しているゼロ・ウェイストの方向について市長はどう思うかについてお答えいたします。上勝町は徳島県徳島市から約1時間の農林業が中心の人口2,200人余りの町で、上勝町では2020年までにごみをゼロにする「ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」に基づき、さまざまな取り組みをされていると聞いております。新聞報道では、生ごみはほぼ全戸が処理機を導入して堆肥化し、また分別収集は町内1カ所のごみステーションで34品目に分類し、回収する取り組みが紹介されております。ごみの減量、リサイクルについては、古賀市のみならず各自治体共通の目標であり、それぞれ取り組みは異なりますが、古賀市におきましても生ごみ処理機器の購入者には2万円を限度として補助金を出しておりますし、分別収集につきましても、その他プラスチックの分別を順次導入し、取り組みを進めているところでございます。 33 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 34 ◯議員(4番 前野 早月君) それでは再質問に移ります。  先行取得の依頼については、私と同じ認識でありますので、次の、取得目的と施設内容についてですが、ちょっと概要の説明がありませんでしたけれども、市長は、依頼書に添付されております施設の図面というのは御存じでしょうか。ちょっと答弁をお願いいたします。施設の概要図面がついているんですが、添付資料として。それを御存じかどうか。 35 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 36 ◯市長(中村 隆象君) 図面そのものは見ておりません。 37 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 38 ◯議員(4番 前野 早月君) 御存じないということですが、私の持っている資料によりますと、依頼書には添付資料としての施設概要の図面があっておりますので、これは一体のものであると思っております。資料に基づきフリップをつくってきましたので、じゃあ、知らない方が多いようですので見ていただきたいと思います。  これが、先行取得依頼書にある舞の里多目的ふれあい施設の施設内容です。フリップは1階部分しかありませんが、2階建てになっております。1階部分には集会所を初め、会議室、調理室、和室、喫茶コーナー、ふれあいの広場、ふれあいショップまであります。地域コミュニティーの拠点としての、高齢者のみならず、地域住民の交流を目的とした施設展開ではないかと考えます。そして、世代間交流の場として、屋外遊び伝授コーナーも確保されており、外には遊びの場もあります。現在、サンコスモにあるファミリーサポートセンターもここで予定されていたようです。2階は子どもたちの空間として、図書室、プレイコーナー、ファミコン室まであり、車椅子にも対応できるようエレベーターも設置されております。施設の名称は「舞の里ふれあいセンター」となっています。5年前の先行取得の基本構想によるこの舞の里ふれあいセンターこそが、私は舞の里多目的ふれあい施設だと認識したのですが、答弁をお願いいたします。 39 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 40 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。多目的ふれあい施設の施設性格につきましては、当然この構想の中におきまして、基本的なコンセプトとしまして、子育て支援、それから地元説明会でもお答えいたしましたように、世代間交流というふうな形での基本的なコンセプトを持って御説明をさしあげたところでございます。  それで、これが保育所というふうな形の中での一定の提起になりましたのは、当然そういったことを踏まえ、そしてまた、以後、市長の方の回答もありましたけれども、保育所再編計画というふうな状況の中で、待機児童の増加であるとか、それからまた、いろいろな特別保育事業の実施というふうな方向性も見えてまいりました。ですから、私どもは、基本的には、俗に言う高齢者との関係の交流、そういったコンセプトも基本的には忘れておりませんし、そういった、今、児童状況を取り巻くものの中での変更として私ども提起をさしあげたところでございますので、その辺は御理解をいただきたいというふうに思います。
    41 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 42 ◯議員(4番 前野 早月君) 図面も御存じないということであれば、非常に意外なことでありまして、この取得依頼書の名前は中村市長のお名前で取得依頼書が出ているわけで、それに添付された資料から私はこういうフリップをつくってきたわけですけれども、この取得から8日、依頼書が出たのが平成11年10月13日ですので、その後の8日後ですね、そこで開催されました土地開発公社の理事会においては、今、子育て支援と高齢者のふれいあいということがありますが、そこでの説明によると、地域のコミュニティーとそれから高齢者のふれあいの施設としての必要性から取得を依頼するというふうにしか、私には読み取れません。そうしますと、子育て支援ということは出てこないんですね、その会議録の中からは。そうなりますと、どこで子育て支援が出てきて、そうなりますと、この取得をしたときの基本構想もいつの時点で変わったのか。取得を依頼したのが13日、会議が21日ですので、土地開発公社についての説明についても矛盾が出てきますが、この点の御答弁をお願いいたします。 43 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 44 ◯こども政策課長(吉住 達也君) 日程的な矛盾というふうなお話でございますけれども、基本的には、私どもは先ほど回答いたしましたように、多目的ふれあい施設の性格、子育て支援、それから高齢者施策というふうなことの中で、その理事会の方に要望をし、その中で論議され、そしてまた、公社の結論として取得というふうな方向性で決定したというふうに認識しております。 45 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 46 ◯議員(4番 前野 早月君) そうなりますと、その辺ではもう議論の余地がちょっとなさそうで、図面もなければ、土地開発公社での議事録にも、そういう、私には読み取れない部分での議論はもうしても仕方がないので、そうなりますと、まあ、保育所が中止になったわけです。そうなりますと、私は、これは基本に、私はあくまでも、このふれあい施設センターこそが、多目的ふれあい施設であっただろうというふうに認識しておりますので、そうなればやっぱり原点に戻って、この土地の活用については検討がなされるべきだと思っております。その点についての答弁をお願いしたいんですが。 47 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 48 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。先ほど答弁いたしましたように、そういった基本的なコンセプトの中で計画をしておったわけでございますけれども、先ほど申しましたように、社会的な事情というのは当然変化していきます。で、先ほど申しましたように、児童状況、待機児童もふえてきた。それからまた、特別保育事業の関係の実施というふうなことも、当然、その中では私ども求めていかなければならない状況でございますので、基本的な施設の位置づけというのはあくまでも保育所というふうな形の中で考えておるところでございます。 49 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 50 ◯議員(4番 前野 早月君) どうしても、地元説明会でも保育所ということになりまして、保育所としての必要性を言われましたけれども、まあ、中止にはなりましたけれども、地元説明会での説明に使われた資料に基づいてまた答弁を組み立ててみますと、舞の里の保育所建設が具体化したのは、先ほども市長が言われたように、平成13年5月策定の保育所再編計画の中であったと認識しております。この先行取得が平成11年10月ですので、時期的にも1年半ほどのずれがあるわけです。保育所再編計画に基づく先行取得であったというふうに地元説明会でも言われ、今もそのように説明がありますけれども、この点での合理性はないと私は判断しますけれども、この点についての説明はできますでしょうか。 51 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 52 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。今、御質問の合理性ということについて、ちょっと私が正確に理解できていないのかもしれませんけれども、基本的に私どもそういった舞の里の関係につきましては、ふれあい施設用地ということの中での考え方の中で先行取得をし、そしてまた、先ほどお答えしましたような、社会情勢等の変化の中で、児童を取り巻く状況についての支援というふうなことの中で、私どもそういった方向性の中で、関係手続を含めまして進めさせていただいたというふうなことでございますので、その合理性が欠けるというふうな形での考え方といいますか、そういった認識は私どもは持っておりません。 53 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 54 ◯議員(4番 前野 早月君) それでは、またもう1つフリップをつくってきました。これは地元説明会の資料にあった新設保育所の施設内容のフリップです。保育室が6、一時保育室1、地域子育て相談室、ほかに相談室が2つ設けられて、そして保育所ですので厨房があります。先ほどのフリップと比べれば、少し、大きさ的にはわかりにくいと思いますけれども、これの違いはもう明らかだと思うんですね。そして今、合理性がないということについての答弁もありましたが、私としては、1年半のずれがある中で、先行取得の時期も、それからこの施設内容も全く違うのであれば、目的の変更であり、先ほど市長は目的の変更ではないというふうに言われましたけれども、これについての、どうしても理解は得られないんですね。この点について、この2つの施設についてどういうふうな見解を持っておられるのか、どなたか答弁していただければと思いますが。 55 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 56 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。機能の違いというふうな御指摘であろうと理解しておりますけれども、先ほど来申し上げますように、基本的なコンセプトというのは、子育ての支援、そしてまた舞の里の地におきます高齢者に対する対策というふうな形の中での、私ども視点を持っておるわけでございまして、それが保育所の方に変更されるということの中で、施設が変わったというふうなことで、機能そのものがどうかというふうな御判断もございましょうけれども、私どもは、これは説明会の中でもお話をさしあげましたように、今の保育所の取り組む特別保育事業であるとか、そういったことの中で子育て支援、そしてまた、高齢者施策等については、その施設機能、今フリップで見ましたけれども、その施設の構造、そしてその中で十分機能というのは担保できるというふうに考えておるところでございます。 57 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 58 ◯議員(4番 前野 早月君) そうなりますと、そういうふうに必要性があったのであれば、保育所でもよかったのかなというふうに思いますが、それは断念したということですので、こちらの議論はやめようと思います。もう中止になったわけですから。先ほど市長も目的の変更ではない、こども政策課の方でもそういうふうに理解されておりますけれども、これはきっと基本的な認識の違いと言わざるを得ないと思います。保育所が中止になったことで先行取得した根拠がなくなった、地域コミュニティー、高齢者のふれあいの場としての依頼を受けて、取得した土地の活用がなくなったというふうな認識であるのかですね。私はむしろ、この取得依頼書にありました添付資料によって、本来の施設が保育所でなかったことがはっきりしたと思っております。そして現在、行政の方も地域コミュニティーの活性化を求めてさまざまな施策を展開しているところだろうと判断しております。  福祉、教育、今、非常に地域力、地域の活性化を求めて、コミュニティーリーダー塾とかいろんな施策が展開される中で、そのような拠点となるようなものが5年前にも想定されていたということですので、そういう意味では先見の目があったといいましょうか、やはりこのコンセプトに間違いはなかったのではないかというふうに私は認識しているわけです。ですので、やはりこの点については、基本に戻って、そのような土地活用を検討すべきではないかというふうに思いますが、この点での回答ができますでしょうか。 59 ◯議長(小山 利幸君) 保健福祉部長。 60 ◯保健福祉部長(渡  信人君) 基本的には、市長が冒頭に回答しましたように、この件につきましては処分を検討しているということでございますけれども、再三質問でありましたように、もともとの、本来の私どもの目的は、子育て支援と高齢者対策ということのですね、施設として先行取得依頼したことは間違いございません。ただ、状況の変化によって、舞の里地区につきましては、高齢化率がまだまだ高くないということと、とりあえずは、とにかく子育て支援の方にひとつ取り組みたいということで説明させていただきましたし、そのことについての地元への御理解は求めていったというふうに思っておりますので、そういうことで御理解願いたいと思います。 61 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 62 ◯議員(4番 前野 早月君) なかなかその点の御理解は得られないといいましょうか、このようなコンセプトでなったものがなぜそういうふうになったのかということで、先行取得依頼がそのような目的であったといいますが、私が会議録を見ますところ、子育て支援といいましても、これは学童保育といいましょうか、それの充実を求めております。ここで言われたような、ゼロ歳児から預かるような保育所というような理念で、取得を依頼したというふうには受け取らなく、そしてやっぱり、その説明を受けて先行取得がされたというふうに思いますので、子育て支援と高齢者福祉ということには、ちょっと当てはまらないのではないかなというのが私の見解です。もともとあったコミュニティーの活性化とそれから高齢者の福祉施設ということは、今後のまちづくりの大きな柱にもなりますので、やはりその点での検討が必要だというふうに思っております。  それで、先ほど売却というような話が、6月議会でもそのようにあったのですが、私は売却などというのは反対です。確認しておきたいのですが、売却というのは、今言われたように、保育所再編計画に基づく保育所を断念したので、先行取得目的がなくなったということで断念したというふうに理解してよろしいのでしょうか。 63 ◯議長(小山 利幸君) 助役。 64 ◯助役(岩井 勝弘君) お答えいたします。まず、ちょっと初めに感想から申し上げます。私、皆様御承知のとおり、古賀市に参ります前、国におきまして、厚生労働省におきまして、子育てを含め福祉等に携わってまいりました。古賀市に参りまして、保育所というものの問題をお聞きいたしまして、保育所が地域から非常に反対されているということをお聞きいたしまして、正直ショックを受けたものであります。もちろん、それは地域住民の方々の御意向というのは、それはそれであると思いますし、それは尊重すべきと考えておりますが、あくまで保育所というものの、ことについてのそういうことがあったというのは、ショックを受けているという、それが感想でございます。  今の話でございますけれども、子育て支援あるいは高齢者対策あるいは世代間の交流というものにつきまして、当然、保育所あるいは学校というもの、子どもが集まるという施設が地域の中核となりまして、そういうことが行われるというのは非常に効果的であると考えております。そういったさまざまな観点があり、市におきまして検討した結果、保育所としてこのふれあいの施設をつくるという計画になったと承知しております。そうした中で、それがなかなか困難でできなくなったということで、この計画は中止になりました。  市におきましては、当然、土地とかあるいは何か施設をつくるにしても、その点公費を投入しなければなりません。コミュニティーの話が、前野議員からもお話がありましたけれども、当然、各地域におきまして、公民館やさまざまな公園を利用する、あるいは先ほどファミリーサポートという話がありましたけれども、サンコスモなどさまざまな資源を活用していく考えでございます。そうした中において、ふれあい施設という、市としてその可能性を追求し、ベストを考えた計画ができない以上、それ以外のことに使うということは難しいという判断に立っておるところでございます。 65 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 66 ◯議員(4番 前野 早月君) なかなか保育所には固執されているようなことがありますけれども、そうなりますと、じゃあこの基本構想といいましょうか、この施設はどういうことになるのでしょうか。これをどういう思いで、図面を依頼されてつくられたのか、ちょっとそこの確認をさせていただきたいんですが。 67 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 68 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。基本的な構想の依頼をしたというふうな、そこら辺の理由といいますか、そういったことだろうと思いますけれども、私ども当初、この計画をつくる際に、平成10年ごろ、ちょうどまだ介護保険等々の問題がございましたので、オール古賀市、そしてまた舞の里の地域と申しますか、そういったところに必要性というものを、私どもの所管なりに認識をさせていただきまして、当然、そういったものをつくらさせていただいたわけでございます。それともう1つは、そういったコミュニティーの問題とかも、その中に私ども含めさせていただいて、つくらさせていただいた状況でございまして、基本的には、将来的にそういったものが必要である。その時点ではそういった形の中での私ども理解をして、そういった1つの計画を樹立させていただいたというふうなことでございます。 69 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 70 ◯議員(4番 前野 早月君) 保育所のことが断念されたというのが、地域住民の反対によってというふうな答弁が助役からもありましたけれども、私は、これは、それがきっかけであって、本来的に、やっぱり今の段階で、舞の里に保育所ということが適地でないという判断のもとに、保育所自身、建設について反対ではありませんでした。助役はその当時の説明会、何も御存じありませんので、やはり地元の説明会での意見を十分酌んでいただければ、そういうふうな施策に対する否定ではありませんでした。やはり、あくまでも地理的、今後の子育てのことを考えれば、ここでは適地ではないと。一番福間に近い、古賀でも外れるところに保育所をつくっても、利用者にとっても大変不便になるであろうと、そのような、子育てか、少子化に対する保育所であればあるほど、一番よいところにつくるべきだったと。そして、助役は御存じないかもしれませんが、これによって一番利便性が高く人気も高い五楽保育所がつぶされるということがあったわけですから、やっぱりその点での御理解も深めていただきたいと思います。  私も、県の児童保健室ですかね、お尋ねしましたところ、やはり補助金施策なので、十分に吟味して、まず1番に私たちが見るのは待機児童のことですよと言われましたので、これはどちらが先だったかわかりませんけれども、恐らく私は、今年度に関しては、補助金がなかなか県からおりずに、鹿部同様、やはり延期なり、地域住民の反対がなくてもそういうふうな結果になっていたのではないかという感想を持っております。  そうなりますと、今後、どうしても売却というふうなことがありますけれども、私は反対です。やはり5年前のこれが正しい市の判断であります。それで、土地開発公社の理事会でも承認が得られると思っておりますので、そこら辺との整合性といいましょうか、合理性にも欠けると思う答弁であります。そうなりますと、今後、この土地の活用について、売却するにしても、私は地元住民の意見を聞く機会を持つべきだと思っております。そうしますと、そういう場合、どこのセクションに、今後の活用といいましょうか、民間に売るにしても、ただ何の目的とかないままに売るということはないと思いますが、どこのセクションが担当することになるのでしょうか。 71 ◯議長(小山 利幸君) 財政課長。 72 ◯財政課長(松田 佳博君) 財産処分は、財政課の所管になるだろうと考えておるところでございます。ただ、その活用方法、どういったところにするかという形になりますと、企画、財政、あるいは原課という3者の協議がこれから先行われるのかなというふうには考えておるところでございます。 73 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 74 ◯議員(4番 前野 早月君) 今のところまだ公社の持ち物ということで、市の財産にはまだなっていないと思いますので、財政課というふうに言われて、売るとなればそういうことになるのかなと思いますけれども、助役はこの土地をごらんになったことがありますでしょうか。小学校の正門の真ん前であります。やはり、そういうふうになりますと、まあ、文教地区といいましょうか、そういうことでありますので、積極的に市の関与がですね、やっぱりまちづくりに大きく影響してくると思います、この土地の活用についてはですね。ですから、売却ということについても、やはり住民なり市民の意見、そういうことを聞いて判断するというふうに思いますが、売却の、まあ、何と言うかな、に対する基本的な市としての考え方なり、そういうものがおありでしたらちょっとお尋ねしておきたいと思います。 75 ◯議長(小山 利幸君) 助役。 76 ◯助役(岩井 勝弘君) ただいまの、ちょっと前野議員の御質問の趣旨、全部理解、ちょっとできなかったんですが、市としての現在の考え方は、先ほど市長答弁にございましたように、売却の方向で検討をしているという状況でございます。 77 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 78 ◯議員(4番 前野 早月君) まあ、なかなか平行線になって、私たちはこの施設と、これが違うという認識でありますけれども、やはり私だけじゃなくて、見て一目瞭然と思いますので、この判断はどのようになさるか、行政というのは、あくまでも基本コンセプトが一緒であれば、これとこれは、まあ、似たり寄ったりの目的からできたというふうに判断されるということであれば、随分市民感覚とは遠いものだなと思わざるを得ませんし、1番にはやはり、この図面をやっぱり市長が御存じなかったということは大変残念で、恐らく市長が図面を御存じであれば、今言われるように共働のまちづくり、地域コミュニティーということになれば、非常に積極的、前向きに検討されていかれたものであると思いますが、こういう添付としてですね、ここに依頼書の中にあるものですが、これはだれが要請してできたものになりますか。ちょっと基本的な質問になりますが。 79 ◯議長(小山 利幸君) こども政策課長。 80 ◯こども政策課長(吉住 達也君) お答えいたします。その基本構想の報告書等につきましては、その当時の児童福祉関係所管でつくらさせていただいております。 81 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 82 ◯議員(4番 前野 早月君) 私の認識では、これは企画課から出た文書ですので、そこもちょっと合点がいかないといいましょうか、一体この計画は何のために出て、何のために土地を取得されて、そして保育所が断念されたら、もう売却というふうになっていくこのシナリオが、どこから生まれてくるのかというのは、到底私には理解できなくて、合点がいかないところであります。  一般質問でも市民参画による共働のまちづくりの提言が多くありました。そして、その実現に向けては、行政と市民の信頼関係が基本であり、行政の説明責任、市民との情報共有についても言及されていたと思います。私も市の厳しい財政状況、その他のことは一定理解しているつもりですが、やはりこのような土地ということになれば、何となく売却というふうな言葉が出る以上、何か土地に対するイメージなり、何かをお持ちだと思うんですね。ですから、売却という判断が市長の判断であるのか、どこかの担当部署があっての判断なのか、そして売却という言葉を使われる以上、どのようなイメージでの売却をイメージされているのか、どなたかお答えいただければと思います。 83 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。もう少しまとめていただけませんかね。回数がかなりつながっていますので。  助役。 84 ◯助役(岩井 勝弘君) 先ほども申し上げましたように、市、市役所全体で、売却の方向で現在検討しているということでございます。当然、何かの施設として活用しないのであれば、市としてこれを売却、まあ、市というか、現在開発公社でございますが、売却という形になろうかと思います。 85 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 86 ◯議員(4番 前野 早月君) お答えになってないです。売却となれば、あの土地のやっぱり特殊性ですね、小学校の前である、住宅地の真ん中であるということであれば、どういうふうなイメージを持って、ただ売ればいいというような、そういう今お話し合いの段階なのか、それともこういうふうなイメージを持って臨まれているのかですね。それともう1点、そういうときに住民の意見を聞くなりそういう機会を持つべきだと思いますが、この点での答弁をお願いいたします。 87 ◯議長(小山 利幸君) 財政課長。 88 ◯財政課長(松田 佳博君) 市議御承知のとおり、この土地についてはまだ土地開発公社の所有でございます。今後、例えば、当初の予算、いろんな形でものを組み立てながらやっていく段階でございますので、現在のところ、相手先とかいった形のものについては、まだ不確定要素でございますので、この場でお答えすることについては不可能だということで御理解をお願いしたいと思います。 89 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 90 ◯議員(4番 前野 早月君) じゃあ、今後、土地開発公社の理事会での判断もあろうかと思います。私は今回、土地の活用について質問してまいりましたけれども、舞の里地区の今後の課題としては、これまでの新興団地が示すように、相互援助意識の育成、住民の多くが同時期に高齢化を迎えるという点ではないかと認識しております。そういう意味では、施策的には地域コミュニティーの活性化と高齢者福祉の充実ではないかと思い、最初の先行取得目的に合致しているものと思います。幸いにも同地域においては、これら課題への住民意識が高く、市のコミュニティー活性化事業、高齢化福祉事業、介護予防事業などに積極的に参加、協力している住民もたくさんおられます。行政区としても夏祭りを初め、バスハイク、カラオケ、ボーリング大会など、地域コミュニティーの活性に向けたさまざまな取り組みがなされており、困ったときに隣近所で支え合える地域を目指した取り組みであろうと判断しております。  保育所建設が中止になり、この土地の活用についての市の積極的な、まあ、売却ということですが、それについても関与が必要だと思います。そういう中で、市民からのアイデア、提案など、地域の力を借りるとでもいいましょうか、これは財政的なことも含めてそういう思いがあります。これまでにない方法で検討が重ねられ、地域コミュニティー、共働のまちづくりの拠点となることを、私は強く求めて売却には反対です。そういうふうになりました場合ですね、まだ土地開発公社の判断もありますので、私も協力、努力を惜しむものではありませんが、最後に1点、このときに住民の声を聞いたり、市民の声を聞くというような、学校が直近にあるわけですから、それで新興住宅地。そういう協議の場が持たれるかどうかですね、この1点をまた確認させていただきたいと思います。 91 ◯議長(小山 利幸君) 財政課長。 92 ◯財政課長(松田 佳博君) 先ほど来申し上げましたように、まだ不確定要素が多分にございますので、この場での御回答については、御遠慮させていただきたいというふうに考えておるところでございます。 93 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 94 ◯議員(4番 前野 早月君) まあ、議論の余地というか、なかなか私の思いはそれこそ届かないような気がしますけれども、やはり今回のですね、こういうことでかなり信頼関係が損なわれたり、これは地域だけじゃありません。やはり学校に通う子どもたち、そういうことに影響する土地柄でもありますので、やはり今、土地開発公社のものであり、まだ正式に市の土地でないということでの、御回答がいただけなかったのではないかと思いますが、ぜひともやはり、売却したらもう後は知らないというような態度ではなくて、売却先、それからその活用、それについて市としてもしっかりとした理念とまちづくりへの基本構想を持たれて取り組まれることを強く要望して、次の清掃工場の質問に移りたいと思います。  組合の方で視察に行かれて、古賀市の担当の方は行かれたということで、1歩前進かなというふうにうれしく思っております。そして、担当課長会として、現地に視察というか、古賀としては流山の方に行っておられると思いますが、それについて報告書なり、職員の感想なりについて、何か評価がありましたら教えていただきたいと思います。設置に向けて進みそうなのか、なかなか難しいかですね。その点での御答弁をお願いいたします。 95 ◯議長(小山 利幸君) 環境課長。 96 ◯環境課長(児島 謹治君) お答えいたします。今回、流山、これは千葉県でございますけれども、流山クリーンセンターには7月30日、私どもの課の方から参事補佐が1名、これは玄界環境組合等も一緒の視察でございました。内容等につきましては、設置経費でありますとか、ランニングコスト、あと分析費用等についての内容を聞いてきたと。それから分析単位時間でありますとか、それを分析する業者がどういったものであるのか、あるいは分析結果がどれくらいかかるのか、それから、そういったものの分析結果の取り扱い、公表等をどうやってやるのかと、こういった点について視察してきたところでございます。 97 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 98 ◯議員(4番 前野 早月君) 流山に行ったということで、私も、偶然にも、私は視察としては所沢に行ったんですけれども、流山市の議員とお会いする機会がありまして、そこでこのことを聞きましたら、流山は新設、ことしですけれども、新設した場合に、3基、炉があるそうですけれども、その3基ともにつけたということで、やはり一番進んでいるところではないかなと思って、いろいろお話を聞くことができました。  その中で感じますのは、つけるのが当たり前でしょうというような、そういう感じなんですね。所沢の方にこちらの職員は行っていないから、所沢での評価というのは、古賀市としてはわからないかもしれませんけれども、所沢の方には宗像工場の方と宗像市の職員が行っておられるようですが、やはりそこでも行政の方が私たちに言われるのは、何と言えばいいのか、何で視察に来たんですかというふうなトーンなんですね。住民がつけなさいと言って、反対住民もあったので、会って話し合いで、僕たちも一生懸命研究したと。流山では全駆体の装置をつけようと思ったけれども、精度も悪いということで、一生懸命探してアメーサですかね、これをつけることになりましたといういきさつを聞きますと、やはりここに大きな姿勢の違いというのがあるのかなと私も感じております。  そんなに、つけてほしくて、請願まで出ているならつけるでしょうと言われたので、はあ、何しに来たんですかというふうに聞かれたら、そうですねというふうに帰ってきてしまったというのが実際ですので、まあ、玄界環境組合との姿勢の違いと思いますけれども、ぜひとも建設地の市長として、流山、所沢のやっぱり姿勢を見習っていただき、強く今からも要請していただくということですので、要請は引き続きしていただきたいと思います。  それから、ランニングコストについての答弁は、組合のことですからということで、詳細は触れられないという答えではありましたけれども、やはりこのランニングコストを含めて、組合の方には大きな、莫大な負担金という形で、私たちは税金を納めている立場にあります。そうしますと、やはりランニングコストが減れば、税金、負担金が減って、やはり税金の、そちらの方にも反映するのではないかなと思って、私たちもいろいろ模索しているわけです。監視装置の設置を願う住民の本来の思いは、安心して暮らしたいというようなものでありましたが、監視装置を調べていくと、燃焼温度の管理に役に立って、灯油量などのランニングコストの削減にも期待できるという評価があったものですから、行政としても、そういう点での視点で、設置に向けての働きかけができないかなというのがあって、視察に行っております。所沢でもやはり、ランニングコストの削減につなげたいというふうに期待されておりましたので、古賀の工場では、非常に、灯油がよそと比べて、八女と比べて、昨年1年間で約5倍近くの灯油量を使っております。そうなりますと、この監視装置のそういう意味での必要性も私はあるのではないかなというふうに考える次第です。  それと、市長も非常に悩まれるように、私もこの一般質問を組み立てるに当たって、古賀市と玄界環境組合の立場の分け方というのは非常に苦労して、質問の組み立てには苦慮しているところでありますが、今議会で上程された古賀市環境基本条例で、「地球温暖化防止、環境負荷の低減の必要から監視測定等の必要な体制の整備に努める」という文章が明記されております。大変うれしい文章で、私たちにとっては前向きな文章であり、これは古賀工場も対象になるとの説明でした。言うまでもなく、工場のランニングコストの削減は、環境負荷の低減につながります。条例を上程した市の責務として、また、条例の理念からも、連続監視は1つの方法ではないかと考えますが、この点での市長の答弁をお願いいたします。 99 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 100 ◯市長(中村 隆象君) 古賀清掃工場に監視装置をつけるかどうかという議論、あるいは必要かどうかという議論は、これはやはり玄界環境組合内での管轄事項でありまして、そのことについて古賀市長として、ここでは答弁できないと思います。 101 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 102 ◯議員(4番 前野 早月君) 答弁としての担保ができないのであれば、お気持ちといいましょうか、どのような、私たちはこの清掃工場の問題で、他の市町村、構成市町村にもたくさん働きかけたり、お話を伺ってまいりました。やはりその中で、何と言っても、建設地である古賀市が提案したり、古賀市が積極的になれば、僕たちは処理をお願いしているわけだから、言う立場にはないわけだから、古賀市にして頑張ってほしいというのが、やはり率直な声だったと私も思いますし、それが住民感情なりに即したお話ではなかったかと思いますので、私は市長の立場もよく理解しているつもりです。やはり合議体である環境組合が決定することでありますが、やはりここで私が求めているのは、古賀市の市長としてのやっぱり強い姿勢を求めておりますので、この話が出てからもう2年近くになりましょうか、それとしてなかなか進まないということの原因が何なのかというのが、大変私としてはわかりませんので、市長として強く今後も要請するとか、そういう何か前向きな御答弁をいただきたいということで、この質問をしているわけですが、いかがでしょうか。 103 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 104 ◯市長(中村 隆象君) 古賀市長としましては、玄界環境組合に対しまして、住民の安全とコストの適正化、このことにつきましては強く求めていくつもりであります。 105 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 106 ◯議員(4番 前野 早月君) 私の質問の仕方が、ちょっとまた先ほどと整合性がない質問になってしまいましたけれども、私は、条例が制定されたということでも、市長の姿勢を問いただしたかったわけですので、それも同じような言葉として受けとめさせていただきたいと思います。とにかく施設に行かれたことは一歩前進だと思いますが、監視装置がいろいろなクリアしなければいけないものがあるんでしょうけれども、ついているところに行かれたわけです。古賀市の場合、あと何と何を解決すればつけられるというふうな見通しといいましょうか、判断があれば教えていただきたいと思いますが。 107 ◯議長(小山 利幸君) 市民部長。 108 ◯市民部長(渡  孝二君) 今の御質問で、何と何があれば解決できるかと。これは、あくまでも玄界環境組合が判断することでございます。先ほど、前野議員も重々わかっているということでございますが、この点につきまして、いま一度御理解をいただきたいと思いますのが、当該共同事務処理につきましては、この組合が設立した時点で、各自治体の議決権等の事務の決定権は消滅いたします。そのことをよく理解していただきまして、議員さんもおわかりのようでございますが、それぞれの構成団体の一自治体の首長が、これを意思決定することはできないところでございますので、その辺を加味しながら市長の答弁ということでございますので、いま一度その辺は御理解をしていただきたいと思います。それで、これ以上の回答はできないものと考えておりますので、よろしく御理解のほどをお願いいたします。 109 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 110 ◯議員(4番 前野 早月君) なかなか首長としての権限とか、難しい、私たちにはわからないことがあるかとは思いますけれども、これほど強い思いで設置を求める住民がいたり願っている住民がいるわけですから、ぜひとも市長として要請といいましょうか、やはりこの住民の気持ちを届けるというような働きかけの方は、ぜひとも組合の方にしていただきたいとはやっぱり思っております。それがなくして、やっぱり自然発生的に経済的な負担を伴うような措置について、私も簡単にいくとは思いませんけれども、やはりそういう働きかけがなくて、自然発生的にそれぞれをつけましょうとかいう動機づけがなければつかないと思っていますので、どうぞ市長の働きかけについては大きく期待をしておりますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  それと、ゼロ・ウェイストについてのことについても、市長もお答えがありましたけれども、なかなか施策的には、今も上勝町もまだ模索をしている状態で生ごみ処理機を確かに全戸につけているというような、そういうことも1つであろうかとは思いますが、この点について、細かい施策展開については、それぞれの自治体の事情なりがありますので、私はここではゼロ・ウェイストの方針について、やはり見習っていただきたいと思っております。今のように、生産者に発生抑制を求めないまま自治体にだけ処理を減らせというのは、蛇口をいっぱいにひねったまま出口だけを防げというようなことで、どだい無理な話であります。  そういう意味で、夢のごみ処理と言われたRDFを初め、ガス化溶融炉もあちこちでふぐあい、事故が発生しておりまして、ごみ行政のあり方が見直されようとしている中で、上勝町のゼロ・ウェイスト宣言が注目されつつあるなと思います。三重県もRDFの大事故を教訓に、20年後にはごみゼロ社会を目指すというふうに表明しております。しかし、現実問題としてすぐにごみをゼロにすることはできません。長いスパンを持って、計画的にごみウェイストを目指していこうというのがこの考え方ですので、古賀市としても20年後を視野に入れてゼロ・ウェイストの方向に進むべきだと考えますが、この点はいかがでしょうか。 111 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 112 ◯市長(中村 隆象君) 文字どおりゼロというわけにはなかなかいかんと思いますけれども、ごみを減らす、リユース、リサイクル、あらゆる方面から、このことについては現在も古賀市でも取り組んでおりますし、考え方としては私もその方向でいきたいと思っております。 113 ◯議長(小山 利幸君) 前野君。 114 ◯議員(4番 前野 早月君) 清掃工場を抱えて、やっぱりごみ減量をすればごみが減ってしまうというようなことになれば、この巨大な施設が私たちのゼロ・ウェイストへの取り組み、古賀市の取り組みの障害にならないことをやはり強く求めたいと思います。ごみ処理はごみ処理で必要ですけれども、やっぱり大変難しい課題だとは思いますが、ゼロ・ウェイストについても全庁を挙げて取り組んでいかれるのが、やはり今後の未来ある循環型社会へのことだと考え、判断しておりますのでよろしくお願いいたします。  今回も2件の質問をいたしました。3月議会以降同じテーマの質問となりましたが、見詰めることで見えてくるものがあるように思います。清掃工場も不安定な状態が続いておりましたが、今の状態がどうなっているかも私としてはよくわかりません。産業災害の発生に関し、経験則にハインリッヒの法則というのがあります。1件の事故、アクシデントが起きるまでには29件の出来事、インシデント、さらにその陰に300件の異常、イレギュラリティーがある。ごみ処理施設での事故が多発しております。清掃工場緊急対応マニュアルによると、緊急事態における本部組織は本部長を助役として、総務部長を含む6名の職員で構成されることになっております。4月の人事異動により大幅な変更があっておりますので、マニュアル策定の、これは助役も御存じかと思いますが、日本でも初めてとなるようなマニュアルをつくっていただきましたので、実効性を伴うマニュアルであってほしいというふうに思っております。マニュアル策定の趣旨を十分御確認いただきまして、各部との連携の強化と、それから工場の安全操業に古賀市として積極的に関与されることを強く求めて、きょうの一般質問を終わります。 115 ◯議長(小山 利幸君) ここで暫時休憩をいたします。正面の時計の11時15分に御参集願います。                        午前11時06分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前11時15分再開                        〔出席議員20名〕 116 ◯議長(小山 利幸君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。  一般質問を続けます。奴間健司君。                       〔森本議員 退席〕                       〔奴間議員 登壇〕
    117 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私は6月議会以降、会派で全国地方議員交流会に参加し、新潟県加茂市の小池市長と京都府園部町の野中町長の講演を聞いてきました。お二人とも、小泉改革政治や市町村合併、アメリカ追随の外交やイラク自衛隊派遣の問題点を鋭く指摘されておりました。そして、今こそ市町村が強くなるべきだ、日の当たらないところにこそ日を当てるのが行政の基本だと力説されました。園部町では、子宝祝い金制度、高校3年生まで医療費の無料化、地元の米を教室の炊飯器で子どもたちと一緒に食べる取り組みなど、ユニークな政策を次々報告してくれました。人口も回復しているそうです。国のあり方を真剣に考え、主張している市長、町長こそユニークで住民本位の政策を展開しているようです。古賀市もそうありたいという思いを込め、きょうの質問に臨みます。  まず、古賀市の人口推計と、まちづくりの課題です。  この4年間ほどで、古賀市の人口推計は大きく下方修正され、2010年の推計の差は約9,000人に達しています。そこで質問します。  1、清掃工場の規模決定の根拠となった人口推計と現実との差をどう見るか。過大規模と財政負担をもたらす推計となったのでは。  2、第3次マスタープランの人口推計と現実との差をどう見るか。微増になった要因の分析、中間見直しの特別の努力が必要ではないか。  3、合併問題調査研究会の人口推計の特徴、大きく下方修正した理由、それがもたらす課題は何か。適正規模を前提とし、合併誘導のための推計になっていないか。  4、合併について拙速な方向づけをせず、自主的、専門的研究体制を。  次に、凸版跡地土壌、水質の現状と跡地の安全で有効な活用問題です。跡地の活用は花見地区だけではなく、古賀市全体にとって大きな意味があります。私は、昨年11月の都市計画審議会で、凸版跡地の土壌汚染問題を指摘しました。実は、この質問通告提出後、6価クロム汚染問題に関する回覧板が回りました。そして今晩、花見小学校体育館では、県、凸版印刷による説明会が開催されます。そこで、実態を把握し、跡地の安全かつ有効な活用を実現するため、質問します。  1、凸版跡地の土壌、水質の現状、凸版印刷が実施する対策。  2、凸版跡地の周辺地域への影響に関する調査とその結果。  3、凸版跡地の活用には安全が最優先されるべきだが、その対策について。  4、跡地の安全かつ有効な活用に向けて、市長は凸版印刷や地域住民と積極的に話し合っていただきたいが、いかがか。  以上、市長の答弁を求めます。 118 ◯議長(小山 利幸君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 119 ◯市長(中村 隆象君) 奴間議員の御質問、まずは古賀市の人口推計とまちづくりの課題についてお答えいたします。  第1点目の、清掃工場の施設規模決定の根拠となった人口推計と現実との差をどう見るか。過大規模と財政負担をもたらす推計となったのでは、についてお答えいたします。  清掃工場の施設規模の前提となる古賀市の人口推計については、当時の人口動態等を踏まえて推計されたものであり、現実の人口との差は生じるものと考えております。施設規模については、これまでにも説明してきたとおり、当時の西部清掃工場が、当初291トンの規模で計画を進められていたところ、1市3町において、できる限りの減量に取り組むことの方針で再度検討し、施設規模を260トンに減容した経緯もあり、過大規模とは考えておりません。また、自治体として、ごみの適正処理を考える場合、施設の過大についても懸念すべきでありますが、逆の過小についても懸念する必要がありまして、非常にこの規模の検討については難しいところがあるということは御理解いただきたいと思います。  次に2点目の、第3次マスタープランの人口推計と現実の差をどう見るか。また中間見直しの必要性ということでございますが、平成22年の6万5,000人はあくまで指標値であり、現実との差は若干生じるものと考えております。いずれにせよ、今後、開発等人口増加につながるさまざまな要因があり、中間見直しを行う必要はないと考えております。  3点目の、合併問題調査研究会の人口推計の特徴についてでありますが、合併問題職員研究会における人口推計は、あくまで周辺町との将来人口規模の比較及び人口構成の推移を検証することを目的として、算式及び与条件を単純化し、機械的に算出したものでありまして、各市町のマスタープランとの人口とは関連させておりません。したがって、合併誘導を念頭においての推計を行ったものではありません。  4点目の、合併について拙速な方向づけをせず、自主的、専門的研究体制をということでございますが、現在、職員による第2次の合併問題調査研究会を発足させております。  奴間議員の次の御質問、凸版印刷の土壌、水質の現状と跡地の安全で有効な活用についてお答えいたします。  第1点目の、凸版印刷跡地の土壌、水質の現状並びに凸版印刷が実施する対策の把握につきましては、凸版印刷から報告を受けております。経緯、土壌、水質検査結果及び汚染原因については、環境課長から報告させます。なお、凸版印刷跡地の土壌汚染につきましては、本日午前10時に県記者クラブでプレス発表が行われました。  次に、凸版印刷が実施する対策については、3点目と重なりますので、3点目でお答えいたします。  第2点目の、凸版印刷跡地の周辺地域への影響についての調査及び調査結果についてお答えいたします。  凸版印刷跡地の周辺地域の影響についての調査は、県の環境保全課が行っています。跡地を中心に、各方位に3から4本程度ずつ、計17カ所の井戸から8月30日に採水を行いました。調査項目については、6価クロム及び揮発性有機化合物の6項目です。結果については、17カ所すべての井戸において6価クロムは検出されませんでした。また、揮発性有機化合物については、地下水環境基準値を超えた地点はありませんでした。  第3点目の、凸版印刷跡地の活用における安全対策についてお答えいたします。  凸版印刷からの報告によりますと、敷地外の汚染防止策の実施を最優先とした上で、再度敷地内の汚染土壌の撤去工事を実施するとのことです。具体的には、敷地境界及び6価クロム使用履歴部分に観測井戸を追加して、地下水モニタリングを強化し、敷地外への影響を監視、あわせて汚染土壌の撤去工事を有効に行うため、今回汚染が見つかった箇所を中心に、再度詳細な土壌調査を実施するとのことです。これらの調査結果を踏まえて、土壌撤去や地下水の浄化等必要な対策を実施されます。調査結果並びに土壌撤去修復計画の内容については、計画の立案ができ次第報告を受けることとなっております。  第4点目の、跡地利用についてお答えいたします。  市としては凸版印刷と話し合いを行い、都市計画法上の用途地域について、工業系用途を住居系用途に変更することができました。これにより周辺環境に大きく配慮、貢献できるのではと考えております。凸版印刷としては、跡地を住宅用地として売却する予定と聞いており、市としては、今後とも安全対策について要請してまいる考えであります。 120 ◯議長(小山 利幸君) 環境課長。 121 ◯環境課長(児島 謹治君) 凸版印刷関係の土壌、地下水汚染等につきましての経緯なりについて御報告申し上げます。  まず、経緯につきましては、時系的な経緯をまず簡単に申し述べます。平成14年9月から12月におきまして、解体工事に向けての旧福岡第一工場土壌調査を凸版の方が自主的に実施し、結果、環境基準値を超える数値はこのときはみられなかったということでございます。平成14年12月から平成15年の4月にかけまして、建物解体工事を実施いたしました。その中で、平成15年1月に、コンクリート土間部分にクロム等の漏れを発見したと。平成15年1月から3月に、このことにつきまして、福岡県の指導によりクロム撤去工事を実施したと。で、平成15年4月には工事を完了。平成16年2月に観測井戸による水質分析を開始し、第1回目の分析結果、全箇所で6価クロムについては出なかったと。平成16年6月に第2回の分析結果の中で、これは敷地境と敷地の中側をやっているわけですけれども、中側の観測井戸で、基準値0.05に対し0.27の6価クロムを検出したということでございます。  その後、このことにつきまして、県の方から近隣の井戸水の調査等の話のことがございましたので、8月23日に地元の関係4行政区長の方に説明をいたしております。その後、8月30日の日に、近隣の17カ所の方から井戸水を採水させていただきまして、9月10日の日に、結果につきましては、各井戸を採水した個人のところに報告に行っております。先ほど市長が申しましたように、本日プレス発表がございまして、また、夜には古賀市主催で花見公民館におきまして、このことについての説明会をする次第でございます。  それから、具体的な経緯につきましては、まず建物解体前の調査につきましては、平成14年9月に閉鎖した旧福岡第一工場の建物解体工事に伴い、「土壌地下水汚染にかかわる調査対策指針運用基準」に基づいて、事前に土壌汚染状況調査を実施、凸版がいたしましたけれども、そのときは環境基準値を超える値は検出されなかったと。  それから2点目の、建物解体時調査につきましては、建物の解体に凸版が着手したところ、建屋跡地の一部から6価クロム汚染土壌が見つかったために、6価クロムの使用履歴のあった箇所を中心にボーリング等の土壌調査を行い、汚染土壌の存在する区域を特定したと。それから汚染土壌の撤去につきましては、基準を超えた汚染土壌は汚染状況を確認しながら、掘削、撤去をしたということでございます。汚染土壌を撤去した区域というのは、主に6価クロムを使用した範囲のあった箇所でございます。  それから、4点目の地下水モニタリングにつきましては、汚染土壌撤去状後の況を確認するため、敷地内8カ所に観測井戸を設置し、年4回の予定で地下水モニタリングを開始されております。第1回目の調査は、平成16年の2月ですけれども、すべて基準に適合しておったということでございます。第2回目の調査は、平成16年の6月で敷地内の1カ所の観測所において、6価クロムが環境基準を超えて検出されましたので、モニタリングの頻度を増すとともに、観測井戸を増設されたということでございます。  現在までの水質調査結果でございますけれども、先ほどからの説明を再度整理して申しますと、平成16年の2月19日に、まず6カ所の6価クロムの測定をやったわけでございます。まず、敷地境界部については4カ所、それと工場内部といいますか、工場の内側でございますけれども、これにつきましては2カ所。いずれの地点についても6価クロムは検出されなかったと。それから、先ほど申しました平成16年の6月7日に採水した分につきまして、その6カ所のうちの1カ所から0.27の数値の6価クロムが検出されたと。その後、何回か6価クロムについて調査をやっております。そういった中で、同じような箇所から最高値では0.33という数値が出ております。その後8月に入りまして、井戸枠の箇所を15カ所ふやしまして、検査したときには、14カ所からは検出されなかったけれども、新たに掘った井戸のところから0.05の6価クロムが検出されたということでございます。  その後、最新の調査結果でございますけれども、9月1日の日に15カ所の井戸を測定しておりましたけれども、このときには検出されなかった。すべての井戸から検出されなかった。それから9月6日、このとき箇所数をふやしております。27カ所でございますけれども、このときに1カ所から、これは工場内部でございますけれども、0.05の数値が検出されたということでございます。それから周辺の井戸の関係につきましては、先ほど市長が説明したとおりでございます。  それから、汚染原因につきましては、これは昭和36年の工場創設時より、印刷用シリンダーにクロムメッキを加工するため6価クロムを使用してあったわけですけれども、建物解体時に使用履歴のあった付近の土間部分、これはコンクリートなどでございますけれども、に6価クロム液がにじんだ跡を確認したことから、汚染土壌の撤去工事を実施されたわけですけれども、これにつきまして、一部取り残し土壌があったために、今回観測井戸から採水した地下水より6価クロムが検出されたものと思われるわけでございます。 122 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 123 ◯議員(3番 奴間 健司君) 凸版跡地問題は非常に状況が動き出したんで、後半で詳しくやりたいと思いますが、まず、人口推計の問題から再質問をしたいと思います。  きょうも、ちょっとフリップを用意してきて、前野さんが2枚つくったんで、負けないように4枚、きょうはつくってきたんですけれども、これは、実は赤い折れ線グラフは清掃工場規模決定の根拠となった人口推計です。これは組合がつくったんじゃなくて、古賀市がつくったというふうに当時確認しております。それから、緑がマスタープランですね。そして、青が最近の合併研究会が広報紙上に発表したやつです。広報こがに出したやつ。  これを見ると一目瞭然なんですが、例えば2010年の第3次マスタープランの目標の年度ですね。これで比較しますと、清掃工場の推計では6万8,830人、合併の研究会では5万9,400人、その差はなんと9,430人になります。まあ、久山町の人口を上回る誤差ということになります。そこで、人口推計は確かに容易なことではないんですけれども、わずかこの三、四年の短期間にこれほど大きな差が出るのは余りにも不自然ではないかというふうに思うわけですが、市長はこの差について、先ほどは、時代によって差は生じるんだと、当時の人口動態によって差は生じるとおっしゃったんですが、どのように説明されるか、まずお聞かせください。 124 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 125 ◯市長(中村 隆象君) 私が市長になって間もなくマスタープランをつくったわけですが、その当時の足元といいますか、直近の実績は年間1,000人ぐらい、古賀市の場合ですね、ふえておりまして、人間の常として、どうしても足元の状況を将来にそのまま伸ばしてしまうという癖がありまして、このままいくと1年に1,000人なら10年で1万人かというふうなことをついつい考えてしまう中ですね、まあ、それはちょっと多過ぎるということで、むしろ抑制気味にしていこうということで、6万5,000人という、マスタープランにも書いておると思いますけれども、過度な人口の増加は抑制するという形、あるいは市として、それでもやはり人口の増加は望ましい、緩やかな人口増加は望ましいということで、市としての市政のあり方、希望も含めまして、総合勘案しまして、10年後の人口を6万5,000人としたわけでございます。その後、議員もよくおわかりのように、人口の増加は、古賀市は、私も意外でございましたが、かなり人口の伸びが鈍化してまいりました。やはり、このままいくと、また、どうしても足元の状況をそのまま将来に伸ばしてしまいそうになります。そうすると、若干、その6万5,000人という人口規模に対して、やはりこの6万5,000人は難しいかなという状況に今はあると思います。そういうことで、人口の伸びの計算手法からいって、直近の人口の増加あるいは減少あるいは停滞の状況を、どうしても色濃く反映してしまうことになりますことから、こういう結果が出てきたものと考えております。 126 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 127 ◯議員(3番 奴間 健司君) シミュレーションというのは、いかにも科学的な推計というイメージを私理解していたら、何か、ふりをするという意味がもともとの意味だそうです。ですから、肝心なことは、このぐらいになるだろうというふりをして、外れたとき、なぜ外れたのかを学ぶことで、やっぱり行政の学習機能が強まると言われています。そこで、実は第2次マスタープランのときも、2000年を6万人と見ていたんですね。ところが結果は5万5,494人だったんです。だから、やっぱりそういう経験を過去もしているわけです。  そこで、清掃工場の規模決定の問題にちょっと焦点を当てて質問しますが、市長は過大規模ではないというふうに先ほどおっしゃったんですが、これは260トンがどのように計算されたかという計算式です。平成21年(2009年)の人口推計値とごみ原単位並びにし尿汚泥、リサイクルプラザ残渣、これを稼働率を掛けてやったのが260トンの根拠になっています。ちょっとわかりにくいと思うんですが、一番上の表、計算。この計算式に、合併研究会が出した数字14万1,800人を当てはめて計算してみると230トンになるわけです。さらに、古賀市環境課が、去年の初めごろだったでしょうか、ごみ処理基本計画を出されて、ごみ原単位については1人1日当たり886グラムという目標を出しています。これをさらに当てはめると213トンになるわけです。これはあくまで理論値かもわかりません。しかし、少なくとも260トンの根拠となった計算式に人口推計値を置きかえるだけで30トン減、ごみ原単位の減量を反映させますと47トン減です。これをトン当たり5,000万円の建設費に換算しますと、15億円から23億円も削減されることになるわけです。  私はそこで、まあ、どのコンサルタントがつくったか知りませんけれども、その人口推計をうのみにして260トンに固執しちゃったのではないだろうか。もう少しこの人口推計について、トップとしてメスを入れておけば、建設費、経常経費、さらに環境の負荷をも低減を図れたのではないかと私は判断していますけれども、市長のお考えをお聞きしたいと思うんです。ですからこれは、いくら責めても260トンもあるんで、やっぱりこの人口推計に問題があったのではないか、あるいは何かここから、行政としてやっぱり学ぶべきものがあったんじゃないかということについて市長のお気持ちをぜひお聞かせ願いたいと思います。 128 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 129 ◯市長(中村 隆象君) これも若干、玄界環境組合の事務事項に入り込む話なんで、ちょっと答えにくいところがありますが、あえてそこだけ答えさせていただきますと、先ほどの答弁にもありましたように、当初、私が市長になって、すぐ玄界環境組合に参加したときには、260トンではなくて291トンでございました。急遽ですね、急遽というか、いろんな状況変化、あるいはごみの減量、市政の中で、31トン減らした経緯がございまして、私はそれでも減らしたつもりでありますし、その260トンという規模については、過大でもない、過小でもない、ぎりぎりのレベルだと判断しておりましたし、今でも大筋においてはその判断は変わっておりません。                       〔森本議員 着席〕 130 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 131 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私、この問題を提起するのは初めてじゃなくて、4年前の2000年9月議会でも、当時既にマスタープランの人口推計と規模決定の人口推計に差が生じたものですから、260じゃなくて250トンでも最低いいはずだという質問をしたことがあります。そのとき中村市長は、人口推計の違いから10トン減というのは正しい。しかし、この地域が人口も産業も伸び行く地域で、ごみ原単位も伸びる要因がある。260トンは変更しないと答弁されています。しかし、私、きょう新たに指摘していますように、合併研究会が出した人口推計は、それよりもさらに下方修正をしたわけです。その点で、やはり当時の市長の判断、認識がどうだったのかが今問い直されると私は思っています。  次に、第3次マスタープランの人口推計の問題点を少し指摘したいと思うんです。  これもあくまで指標だから若干差は生じるんだ、中間見直しはしないというのが先ほどの市長の御答弁でした。ところが、これ、もう1枚フリップを用意してきたんですけれども、このグラフは、いわば過去8年間の古賀市の転入者数がこの赤い折れ線グラフです。青い折れ線グラフが転出者数です。届出があった分です。これを見ますと、1996年には転入が3,975人いたのに対して、転出は3,036人、当時1年間で生まれた赤ちゃんは559人でした。ところが2002年に、ついにこれが逆転現象が起きて、転出者数が3,152人、転入が3,021人、そして生まれた赤ちゃんは、ついに500を割って、499となってしまったわけです。私は、皮肉なことですけれども、中村市政が誕生して、日本一住みたいというスローガンを掲げて以降、逆に転入者は減って、転出者がふえてしまったという現象が起きてるわけです。  私は、そういう意味で、京都府園部町とか福島県の矢祭町ですか、やっぱりユニークな政策をしておるところは転入者がふえて、転入届の窓口をわざわざつくっているという自治体もあるようです。私はそういう意味でこの問題を指摘しているわけで、この原因は何かというのを断定するのは難しいと思います。しかし、こういったことが起きたということで、2010年6万5,000人を想定することは、先ほど市長が発言されましたように、実際上無理だろうと。であるならば、来年度2005年度に第3次マスタープランの基本計画についてだけ点検、見直しをすると言っているんですけれど、既に基本構想、6万5,000の人口想定も含めて見直しをして、何が足りなかったのか、やはり検討する必要があると思うんですね。そういう意味で市長どうでしょうか。転出者数がこの間転入者数を上回る自体が発生したこと、あるいはもう1度、6万5,000という都市像を基本とする基本構想の見直しが、必要かどうかじゃなくて、既に迫られているんじゃないかというふうに思うんですが、もう1度市長の答弁をお願いしたいと思います。 132 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 133 ◯市長(中村 隆象君) 先ほども言いましたように、人口の推計というのは非常に難しい問題でありまして、どうしてもそのときの気分に左右されてしまう傾向があります。奴間議員、いみじくもおっしゃいましたように、今、転入、転出の差で人口の伸びが非常に落ちているということで、この原因がなかなかわかりません。もうちょっと調べましたけれども、実は転入は福岡市東区あたりからの転入が多うございます。転出は宗像市方面への転出が多うございます。これは何を意味するのかということもはっきりわかりません。ということは、原因がよくわからないということは、またいつどのような理由で転出がふえるかもわからないということでございまして、どうしても、今人口の伸びが低いから、将来、5年先、10年先の人口の伸びも低いんじゃないかなという気分にも陥りますけれども、これは過去にいろいろ失敗、逆に過大評価、過小評価してきているわけで、まあ、6万5,000、難しいかなという気分にはなっておりますけれども、今の時点で、必ずしもこれをどうしても下方修正しなければならないというような状況ではないと私は思っております。 134 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 135 ◯議員(3番 奴間 健司君) 後でまたこれは続けていきたいんですが、続いて合併の人口推計の問題です。市長は単純化して機械的に計算したというようなことをおっしゃったんですが、その程度の計算式を広報で発表して市民に投げかけたわけですね。私は、この論理展開は、まさに機械的で単純化していると思うんですよ。2010年が人口のピークだと。2008年に生産人口がピークで、高齢者が急増する。適正規模は一般的に10万人と言われる。生産人口が減らないための工夫と少子高齢化対策が必要だ。合併してみると、人口のピークの時期、高齢化率の割合の変化が大きく変わることがわかる。こういう論点なんですね。そうすると、合併すると5年ぐらいピークがいくよというだけの話なんです。私は、これは余りにも表面的な論理で、合併で人口や高齢化率のピークが、単に先延ばしされるだけであって、問題の本質を解決することにはならないというふうに思うんですね。地方自治が確立せず、国の地方財政政策が全く未定なのに、合併しないと財政的にやっていけなくなるから合併をしようなんて言って、駆け込み合併がいっているのと同じ理屈じゃないかと私は見ています。  そこで市長にお尋ねしますけれど、こういった広報6月号による、人口問題から合併問題を後押しするやり方は、ちょっと乱暴だったんじゃないだろうかというふうに思うんです。そして、こういう論理展開を出すことについて、執行部の中で、幹部職員の中でよく議論して出したのかどうかですね。ともかくつくったから出しちゃえって出したんじゃないかと私は心配しておるんですが、その点について市長の見解を求めたいと思います。 136 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 137 ◯市長(中村 隆象君) これは繰り返しになりますが、この人口推計は、あくまで各市町の人口構成、それから人口規模の比較、相対的な比較が主な目的でありまして、しかも直近の人口の伸びが非常に鈍化している状況を色濃く踏まえたような単純な推計であったことから、こういうことになったと私は思っております。見方によっては、奴間議員がおっしゃるように、人口が伸びないから合併しろというふうに読まれる方もあったかもしれませんけれども、そもそも人口が足りないから合併してふやそうというような単純な議論では、やっぱりないわけで、合併はですね。その辺のところの、ミスリードというものの懸念があったとすれば、それは今後の反省材料とさせていただきたいと思います。 138 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 139 ◯議員(3番 奴間 健司君) ミスリードは絶対しないでいただきたいというふうに思います。  少し核心問題なんですけれど、ことし3月5日に古賀市の中央公民館で行われました、男女共同参画シンポジウムで岩城弁護士が問題提起をされていました。それは出生率の問題に触れたんですけれど、女性、母親が働いているから出生率が低いんじゃなくて、女性が働いている国ほど出生率が高いんだと。少子化対策には男女共同参画社会が必要だという趣旨の問題提起でした。私はなるほどなと思ったんですが、日本の女性の就業率は57%、出生率は1.35。これは御存じのように2003年には1.29まで低下しています。アメリカは就業率75、出生率は2.1。スウェーデンでは98年出生率1.5だったものが、2002年には1.65に上昇したと言われています。また、日本の2002年出生動向基本調査によると、本当は理想の子どもの数は、2.56というアンケート結果が出ているということも注目しました。  ですから、私は、ここで問われている問題は、やはり第1に、今日本あるいは古賀市が抱えている課題を、合併で人口をふやすだけでは問題は何ら解決しない。それはさっき市長も言われたと思うんです。それから第2に、やっぱり国を挙げて女性の就業率、出生率の改善、あるいは賃金格差、育児休業体制、保育所や学童保育の充実などに力を入れることが求められていて、古賀市も頑張りますけれど、国を挙げて頑張ってもらわないとだめだろうと。そして、その上で、古賀市を含む各自治体が、安心して子どもを生み、育てられる特徴あるまちづくりを、全力で取り組むことだと私は思うんです。ですから、先ほど人口推計の問題を取り上げたのは、実はこの来年度のマスタープランの中間点検を通じて、古賀市の新たな戦略課題を明確にした後期基本計画をつくるべきだと、つくってほしい、一緒につくろうと、これを私は問題提起をして前半の質問を締めくくりたいと思うんですが、市長の御答弁をお願いしたいと思います。 140 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 141 ◯市長(中村 隆象君) 中間見直しは必要により行うことになっておりますが、奴間議員のおっしゃっている見直しの程度というものにつきましては、いろいろ御意見があろうかと思います。今後、庁舎で議論していきたいと思います。 142 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 143 ◯議員(3番 奴間 健司君) 古賀市へのこだわりあるいは人口推計の大きな誤差から何を学びとるのか、このことが私は問われていると思います。これは、市長にはまだ十分伝わっていないかなというふうに思いますので、今後も問題提起は続けていきたいと思っております。  次に、凸版跡地の6価クロム問題です。先ほどの答弁によりまして、やっぱり心配していたように、6価クロムが検出されたということが明らかになりました。そこで市長にちょっと、再質問の冒頭にお尋ねしたいのは、市長がこの6価クロムによる汚染問題を知ったのはいつでしょうか。それから、この現実はやはり公害問題であるというふうに思うわけですけれども、市長の御認識をお聞かせください。そしてまた、現在、現場を市長は見に行ったことがあるかどうか、最初に聞かせていただきたいと思います。 144 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 145 ◯市長(中村 隆象君) 今回の6月の検査で6価クロムが検出されたことについて、いつ知ったかという御質問だと理解してお答えいたします。ちょっと今、突然の質問で定かに今思い浮かびませんけれども、ちょっと……、6月、6月の末か7月だったんじゃないかと思います。非常にあいまいな記憶でございまして申しわけございません。  それから、公害問題ではないかということですが、まあ、それは広い意味では公害問題であります。  それから、その現地を見たことがあるかと、たまたまでございますが、私もあの近くに住んでおりますので、もう何回も見ております。 146 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 147 ◯議員(3番 奴間 健司君) この問題は今から質問を深めていきたいと思うんですが、広い意味で公害とおっしゃったんですけど、この9月議会に上程されました環境基本条例の定義の中には、土壌の汚染、水質の汚染は公害であるというふうに規定していますので、これは公害であるというふうにきちっと認識をしていただきたいと思うんです。  それから、市長はあのお近くにお住まいで、多分、こう言っちゃ失礼ですが、公用車の中から、横から見て、何かやってるなという感じじゃないかなと思うんで、一度車からおりて現場を見ていただきたいなというふうに思います。  それで、私が言いたいことは、私ははっきり言って、古賀市が、この古賀市内にあるあの工場跡地で起きている事態を把握することがおくれてしまったというふうに思います。環境を保全し、周辺の市民の生活を守る立場から見ると、これは大きな問題だというふうに私は理解しています。なぜかということを述べていきたいんですが、今回の汚染問題の経過をちょっと整理してみますと、実は、6価クロムの汚染土壌が見つかったのは、2002年12月ごろですね。凸版工場の解体中に見つかった。しかも、私の耳に入った話では、表面が真っ黄色。6価クロムは黄色い色をしてるわけですけれども。さらに聞くところによると、基準値の3,000倍を超す6価クロムだったと言われています。そこで、県と協議して約650トンの汚染土壌が掘削され、撤去されています。掘削、撤去したからいいだろうということで、報告書を出したんだけど、県としては、年4回、2年間は継続して地下水調査をしてくださいということで、凸版もそれを受け入れまして、やった結果、6月と8月に基準値を超す、つまり5倍から7倍近い6価クロムが検出されました。  実は11月11、21日の古賀市都市計画審議会で用途地域を変更するに当たって、私も審議委員の一人でしたが、この6価クロム汚染問題について確認するよう指摘をしています。ことしの1月、都市計画審議会委員に対して、凸版に確認したところ、適正に処理されたと報告を聞いているという文書が送られてきています。つまり問題はないということですね。私は、6価クロムが発見されてから1年8カ月、審議会で指摘してから9カ月経過して、やっと全体像がわかったわけです。市長が認識されたのも6月か7月。私は、この間、住民の方と一緒に凸版印刷や県庁環境保全課に何度も足を運んだり、電話で問い合わせをしました。  そこで問題等提起したいのが1つあるんですが、公害防止協定なんですね。古賀市の第3次マスタープランには、市内の事業所に対しては今後も公害防止協定を結び、公害の発生源対策を強化しますと明記しておるんです。これは実際締結していたかどうか、答弁をお願いしたいと思います。 148 ◯議長(小山 利幸君) 市民部長。 149 ◯市民部長(渡  孝二君) この凸版印刷の第一工場につきましては、昭和36年の供用開始でございまして、公害防止協定につきましては、締結はいたしておりません。 150 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 151 ◯議員(3番 奴間 健司君) 第3次マスタープランで締結するって書いてあるんですよ。操業したときしかしないんですか。操業途中からもすべきじゃないですか。私は、土壌とか水質検査が県の権限なので、すべて報告は県に行っていますよ。古賀市は全然蚊帳の外。公害防止協定を結んでいれば、その協定に基づいて報告を受けたり、検査をすることも可能だったと思うんです。この点は強く反省して今後取り組んでいただきたい。  もう1つの改善提案なんですが、環境の保全あるいは復元について、市民の申し出があった場合、あるいはもっとシビアなケースは、企業内とか、業者の内部から内部告発があった場合は、市長はそれをきちんと受けとめて対処するということを約束すべきだろうというふうに思うんですね。その点について、この9月議会で上程された環境基本条例が実効性あるものになるためには、市民の申し出、内部告発があった場合、市長は積極的に対応するということを、この際、約束すべきだと思うんですけれども、市長のお考えをお聞かせください。 152 ◯議長(小山 利幸君) 市民部長。 153 ◯市民部長(渡  孝二君) お答えをいたします。環境基本条例のことに、それに並行しての御質問であろうかと思います。環境基本条例につきましては、ただいま本議会で文教厚生委員会の中に付託がなされておるところでございまして、その中でも説明はいたしておりますが、公害の土壌汚染等についても、公害ということで含むという基本理念になっておるところでございます。  それで、今回の凸版印刷の敷地内の6価クロムにつきましては、市長が当初説明いたしましたとおり、敷地外への影響はあっていないということで、公な被害はあっていないというところで認識しておるわけでございますが、今後とも、この基本条例を制定しておりますので、その上位法で規制されるものにつきましては、やはり上位法で規制されましょうし、あと環境基本条例にゆだねられる部分につきましても、まだ下位の条例でいろいろと規制措置等を設定してくるわけでございますので、その環境基本条例にうたっております分での要請、協力等につきましては、基本条例の中でできるんじゃないかということで考えておるところでございます。 154 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 155 ◯議員(3番 奴間 健司君) 部長あるいは市長、御存じかどうかわからないんだけど、去年の2月に土壌汚染対策法が施行されました。本当は、この凸版の解体工事はそれ以前なので、その適用はされないんですが、それを自主的にやっぱり受けてくれているわけですね。ですから、ここまで明るみに出たんですよ。だから私は、そんなことは市が把握できる体制をつくるべきだということで、今2点、公害防止協定と市民の申し出、内部告発があった場合には、積極的に対応することを約束してくださいと。そうすれば、たった1人でもおかしいと気がついたときに、重大事にならないで済む。そのことを建設的に提言しているんで、ぜひ、市長、声が荒らくなってきましたけど、怒っているわけじゃない。ぜひ受けとめてほしいということで申し上げているんで、いま1度市長のお考えを聞かせてください。 156 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 157 ◯市長(中村 隆象君) 公害の防止に努める企業をある程度、ある程度といいますか、企業を行政として適切に監視していくということについては、私もぜひ必要なことだと思っております。その具体的な方策につきましては、今の御意見を受けまして、改めて内部で協議いたしたいと思います。  それから、非常につまらぬことですけど、公用車の中からだけではなく、私用車からも見ておりますし、横を歩いて見てもおります。 158 ◯議長(小山 利幸君) 環境課長。 159 ◯環境課長(児島 謹治君) 先ほど奴間議員の御質問の中で、この凸版印刷関係の土壌汚染、水質汚染等について、古賀市は蚊帳の外ではないかというような御指摘があったわけでございますけれども、これは、汚染の関係につきましては、県の方には1月27日、それから、私どもについては翌日、凸版の方から口頭で報告がきておりますので、その後、県、それから凸版印刷等とは十分連携をとりながら対応しているところでございます。 160 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。
    161 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私はその辺は評価をしております。市長には失礼しましたが、歩いている数では私の方が上回っているんじゃないかなというふうに思います。  次に、汚染問題と周辺対策なんですけど、1つ、周辺民家の井戸水の調査なんですが、問題がなかったという報告でした。しかし、凸版の地下水モニタリングも、1回目では出なくて、2回目、3回目は出てきた。私は、これ1回でいいのかという問題と、もう1つは過去にさかのぼって健康への影響がなかったかどうか、あるいは健康相談窓口を設置して、どんなことでも気になることがあったら来てくださいということをやった方がいいんじゃないかと思うんですが、これについてお尋ねします。  もう1つは、跡地の土壌をいずれ、また掘り返して、運び出すそうです。そこで私は、以前の掘削は工場の建物の中だったんですね。今回は更地でやるんですよ。そうすると、風が吹けば汚染されているかもわからない土壌が飛び散ります。周辺には民家があり、幼稚園もあり、小中学生の通学路です。雨が降れば、6価クロムは水に溶けやすいので、流出したり、浸透します。ですから、今度行われる掘削工事、撤去工事については、万全な安全対策を凸版に求めていただきたいと思うんですが、この2点について答弁をお願いしたい。 162 ◯議長(小山 利幸君) 環境課長。 163 ◯環境課長(児島 謹治君) まず、2点目の掘削等の工事により、風で吹き飛びとか、そういった問題で、近隣の住民にそういった健康被害等の心配があるのではないかというような御質問だったと思います。これにつきましては、凸版の方に、私ども事前に、そういったことがないような工事手法なりを採用するよう要請いたしております。  それから、水質検査結果でございますけれども、先ほど冒頭で申しましたように、検査の位置でございますけれども、大きく分けまして、敷地境界境と、それから敷地の中、特にそういった6価クロムを使用したところ、そういったところについて水質検査をしているわけでございます。現在、6価クロムが出てきておりますのは、そういった敷地の中、内部でございまして、まだ敷地境界部の方からは出てはいないと。そういった中で、凸版の方もこういった調査につきましては、ボーリング井戸の件数を順次ふやしていきまして、現在27カ所の調査をやっておりますし、最終的には31カ所ほどの井戸を掘りまして、ボーリングをいたしまして、検査すると。で、こういった対応に、もう1つ、頻度でございますけれども、これにつきましても、9月からは毎週1回やっていただくというような形で、モニターを完全にやって、モニタリングをよりベストの方向にしてやっていただくという方向で要請してきております。 164 ◯議長(小山 利幸君) 市民部長。 165 ◯市民部長(渡  孝二君) 健康相談でございますが、この関係につきましては、先ほど市長の方から申しましたように、敷地外の流出は確認されておりませんので、現段階では、県としても、また凸版としても、健康診断等につきましては考えていないということの、あれは伺っております。しかしながら、今後の強化いたしました結果に基づいて、もし必要なときにおきましては、検討してまいりたいということを聞いておる状況でございます。 166 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 167 ◯議員(3番 奴間 健司君) ともかく花見地区、特に跡地から海岸線に向かう地域については、やっぱり非常に心配がある、過去40年の蓄積があります。万全の対策を求めておきたいというふうに思います。  さて、跡地の活用問題についてお尋ねしたいと思いますが、実は先ほど申し上げたように、土壌汚染対策法が2003年2月に施行される前に、工場解体が始まったにもかかわらず、県としては、これに準じて指導をし、それで凸版印刷もこの法律に準じて検査を実施していただくなど、私は、大変誠意を持った対応をしていただいているというふうに判断しております。もしこれが、万全の検査もせずに売却されてしまえば、この汚染の実態さえ明らかにならない。もし後で汚染の実態が出ると、東京のある自治体で具体例があるんですけど、検査費用を自治体が負担するという事例が出ております。今のところ、この負担は全部凸版さんがやっていただいております。  そういうことを考えますと、この跡地売却問題は、これだけ十分なるというか、万全の調査をしていただいておることを考えますと、10月末ぐらいに土壌、地下水の検査報告が出るだろうと。その結果を待って、土を掘り出して運び出すだろう。それが完了した後、さらに2年間地下水のモニタリングをすると言われています。そうすると、どうでしょう。これは想像するのは難しいんですが、売却されるまで少なくともまだ2年は優にかかるんじゃないかというふうに私は判断しているんですけれど、市長の御判断はいかがでしょうか。お尋ねしたいと思います。 168 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 169 ◯市長(中村 隆象君) 民・民の取引に関する市長の予測ということでございますから、なかなか難しい面があります。確かに、傾向としまして、買う側に立って考えてみても、その辺のところがまだはっきりしないような土地を購入することについては、一般的にやはり迷いがあるということぐらいは想像できますが、何年ぐらい売却できないかとかいうことについては、ちょっと明確な答弁はできないと思っております。 170 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 171 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私、これはもちろんそうなんですけども、何を言いたいかと言うと、私たち去年の暮れぐらい、地域の方と署名運動したんですが、あすにでも売却されたら大変だと。やっぱりあそこには公園とか公民館、あるいは何か公共的なものを、将来をにらんでということで動き出したわけです。ところが、事態がこういうふうになってきますと、私は率直に申し上げて、2年前後は売却という事態にならないんじゃないか。むしろこれは災い転じて福となすという考え方で見れば、この時間を十分に活用させていただいて、跡地をどう活用したら、将来の古賀市のため、あの地域のためになるのか、あるいは凸版さんのためになるのか、これを考える時間的余裕ができたんじゃないかというのが、私の言いたいところなんです。  それで、その期間に、私としては、例えば、ちょっと大胆な提案なんですけれども、メッキ槽があった跡地ですね、ちょうど西側の千鳥ケ池から来る水路に沿った部分です。あそこの地域から、一番6価クロムが出ています。ですから、その部分は2年たっても、市と県と凸版で共同して観測できるようなゾーンとして位置づけたらどうだろうか。そして、本当にこれは安全だということになった場合に、できたら凸版さんに寄贈してもらえば一番いいなと思っているんですけれども、まあ、一部は凸版記念公園として残しながら、古賀市の有効活用としての利用させていただく。で、2年に限らず、安全性の確認がフォローできるようにしていきたい。こういうのが私の切なる提案なんですが、まあ、これは即答は難しいと思うんですけれども、いろいろ知恵を使ってやる価値があるんじゃないか、その時間的余裕も若干あるということで、ぜひ、冷たい回答ではなくて、含みのある回答をいただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 172 ◯議長(小山 利幸君) 市民部長。 173 ◯市民部長(渡  孝二君) まあ、西側とおっしゃいましたけど、南側になるわけですね。でございますが、この分につきましては、新法の施行前の解体、廃止等でございまして、当時の指針に基づいてされたわけでございますが、6価クロムが出ましたことから、今回の新法を適用しての整備ということになりますので、あとは県の管轄になりまして、指定区域にして、それを除外するのか云々ということも出てまいります。ですから、現段階で今後の跡地利用、まあ、民のことでもございますし、その辺につきまして回答をすることはできないということで控えさえていただきたいと思います。 174 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 175 ◯議員(3番 奴間 健司君) もう1枚、きょうはフリップを用意しているんですが、これはちょっと遠くからわかりにくいと思うんですが、凸版のすぐ隣接するところにお住まいの福崎さんがつくられたイメージ図なんです。建設産業部長に早めに示しています。これは海と産業をコンセプトにして、水族館とか公園、子どもの広場、交通渋滞対策を織り込んでいます。そして特にメッキ槽があった地域は、建物をつくらずに、後になっても観測できるようにプールしてあります。私は、四十数年間この凸版の隣接地に住み、いろんな苦情を乗り越え、ここに開かれた開発展開を切望するというこのお住まいになった方の切実な声が、この提案書の最後に書かれております。ですから私は、まさに都市計画として、3万5,000平米、あるいはその一部に、このキャンパスに何を描くのか、これはぜひ、民と民だとか、行政がかかわれないとかということじゃなくて、市民参画で、まさにこういった住民の知恵を、そこに住んいでる方たちが発想した知恵を大いに採用する。こういった新しくかつ楽しい都市計画の推進をぜひ一緒にやってみたいというふうに思うわけですが、市長のご感想も含めて御意見を伺っておきたいと思います。 176 ◯議長(小山 利幸君) 市長。 177 ◯市長(中村 隆象君) まちづくりに関して多方面からいろんなアイデアをいただくということについては、別に凸版の跡地に限らず、私はいつでも聞かせてもらおうと思っております。楽しい夢を描くことは私も大好きでございます。ただ、財政とも相談しながらやらなければいけないと、これも先刻御承知のことだと思います。その兼ね合いの中で、いろんなアイデアは承りたいと思っております。 178 ◯議長(小山 利幸君) 奴間君。 179 ◯議員(3番 奴間 健司君) 最後になってしまうわけですけども、やはりこの6価クロム汚染問題というのは、これは大変な問題ですよ。6価クロムというのは、御存じのように肺がんの発がん物質、あるいは鼻の鼻中隔せん孔ということを起こす物質です。これが基準の一時は3,000倍もあった。あるいは最近の検査でも7倍近くあった。こういう事態はともかく是正していく、目下全力で取り組んでいらっしゃると思うんですが、ぜひこれは、安全対策に万全を尽くしていただきたい。私が申し上げたいのは、その時間的余裕を活用して、100年先を見越した都市計画の視点で市民参画のまちづくりを進めてほしい。私も今後、市民とともに市、県、凸版に積極的に働きかけていきたいと思います。  早いもので、もう質問も終わりなんですが、きょう人口推計について質問をさせていただきました。このポイントは、そのときどきの政策に都合のよい推計は決してすべきではない。肝心なことは、推計に大きな誤差が生じたときは、そこから課題を探り、次の政策に生かす力をつけることだ。これは住民も同じですし、行政も同じだと思います。特にこの8年の推移を見ますと、古賀市では、今回の一般質問でも子育て問題が多かったように、安心して子どもを生み、育てることのできるすてきな古賀市を目指すこと。拙速な市町村合併の方向づけは、個性あるまちづくりを台なしにするだけではなく、国、地方の存立の基礎を失うことになるということを、私は申し上げておきたいと思います。  凸版の6価クロム問題については、環境の保全、回復にとって、行政としては公害防止協定や市民の申し出、内部告発などに対して積極的に取り組むことを市民に約束するだけでも大きな力になるということを提案させていただきましたし、跡地の有効活用については、今後、市、凸版印刷、市民が一体となった楽しい夢のあるまちづくりを進めていくことを提案させていただきました。京都府園部町の野中町長は、先ほど申し上げたように、今こそ市町村が強くならなければならないと力説しています。国の基礎である市町村を強固なものとし、市民の生活を守る施策を積極的に展開するためには、市長の認識、決断が大きな要素となることを申し上げて、終わります。 180 ◯議長(小山 利幸君) これにて一般質問を終結いたします。             ────────────・────・────────────    日程第3.第83号議案 古賀市公共下水道事業会計補正予算(第3号) 181 ◯議長(小山 利幸君) これより、議案審議に入ります。  日程第3、第83号議案平成16年度古賀市公共下水道事業会計補正予算(第3号)についてを議題といたします。  提案理由の説明を求めます。市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 182 ◯市長(中村 隆象君) 第83号議案平成16年度古賀市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)について説明いたします。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ2,331万円を追加いたしております。花見東汚水管渠工事につきまして、契約相手方との契約解除に伴い、補正をいたすものです。詳細につきましては、財政課長に説明させますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。 183 ◯議長(小山 利幸君) 詳細説明を財政課長。 184 ◯財政課長(松田 佳博君) それでは、第83号議案公共下水道事業特別会計補正予算について説明いたします。             ………………………………………………………………………………            平成16年度古賀市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)(案)  平成16年度古賀市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。  (歳入歳出予算の補正)  第1条 既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,331万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出     それぞれ24億9,465万3,000円とする。    2 歳入歳出予算の補正の款項の区分及び当該区分ごとの金額並びに補正後の歳入歳出予算の金額は「第1表     歳入歳出予算補正」による。    平成16年9月13日提出                                            古賀市長 中村隆象             ………………………………………………………………………………  歳出の方から説明します。事項別明細の5ページ、6ページをお願いします。3.歳出、2款1項1目下水道建設事業費。補正前の額に2,331万円を追加いたしております。工事契約締結に伴い前払いをしておりました工事総額の10分の4相当額を追加するものでございます。以上、歳出合計、補正前の額24億7,134万3,000円、補正額追加で2,331万円、合計で24億9,465万3,000円となっています。  歳入の方を説明します。前のページをお願いします。2.歳入、6款4項2目雑入、補正前の額に2,331万円を収入いたしております。歳出で説明いたしましたように、前払いをしておりました工事総額の10分の4相当額を保険会社より収入いたしますことから追加いたしております。以上、歳入合計、補正前の額24億7,134万3,000円、補正額追加で2,331万円、合計で24億9,465万3,000円となっています。  以上、簡単でございますが、説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 185 ◯議長(小山 利幸君) 本案の質疑、討論、採決は9月28日の本会議において行うことにいたしたいと思っておりますので、本日は大綱的質疑のみお受けいたします、ありませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 186 ◯議長(小山 利幸君) 大綱的質疑を終結いたします。  お諮りいたします。ただいま議題となっております、第83号議案の質疑、討論、採決は9月28日の本会議において行うことにいたしたいと思いますが、異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 187 ◯議長(小山 利幸君) 異議なしと認めます。よって、第83号議案の質疑、討論、採決は、9月28日の本会議において行うことに決定いたしました。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これにて散会いたします。                        午後12時20分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...